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自然愛好友の会オフ 竜ヶ岳登山(3/4) 

2015年08月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

3時36分、山頂を発ち、端足峠に向けて下山を開始する。笹の原は13分ほどで切れ、樹林の中の急な下りになった。しばらく急坂が続き、その先の尾根はさらに斜度が増すが、道はジグザグに切られ、歩き易くなった。4時8分、笹の原になっている鞍部に下り切ったが、まだ峠ではなかった。そこから緩く20mほど上り返し、自然林の尾根を西に向かう。4時19分、標高1265mの端足峠(はしたとうげ)に着いた。尾根を直進すると、雨ヶ岳への登路になる。右に下れば、本栖湖の西南端、左に下れば、東海自然歩道に出る。予定通り、東海自然歩道に出る道を採った。

峠からの下りは、急な斜面の杉の植林の中のジグザグ道だった。植林の杉は手入れされておらず、間伐も下枝打ちもされていないので、足元がやや薄暗い。陽はまだ低いというほどではないが、西に寄り木漏れ日もない。2か所ほど倒木が邪魔していたが、歩き易い道ではあった。ずっと同じような単調なジグザグ道が続くので、東海自然歩道に出るまで長く感じた。

4時53分、東海自然歩道に出た。端足峠から35分弱の下りだった。指導標は、右は根原の吊り橋2.3km60分と田貫湖16.8km375分、左は割石峠(県境)2.3km50分と本栖湖8.8km180分を表示していた。地図を見ると、ここから静岡・山梨県境の割石峠までは、ほとんど水平で山腹を巻く道になっている。県境バス停に6時前には着けると思った。自然歩道に入って、初めのうちは植林の中で道幅1mほどもあり、遊歩道の雰囲気だった。途中でラン科のツチアケビの花に出会った。ナラタケ菌と共生して、葉緑素を持たずに成長する植物だ。全体的に褐色で、離れてみると枯れ草が立っているように見える。ツチアケビの花に出会ったのは初めてだった。今回は、竜ヶ岳に登る道で、同じような生態のオニノヤガラも見ていた。オニノヤガラは、過去3回ほど見て写真も撮っていた。ツチアケビの名は、実の形からきている。これもいつか実物を見たいものだ。

巻道は、沢を越す所では、土砂で多少荒れている所もあった。道は杉の植林と自然林の境になったり、植林に戻ったり、樹相の変化がある。端足峠分岐から30分弱歩くと、斜面が急峻になり、植林は終わる。斜面が南西向きに変わったことと、自然林に入って木漏れ日もあり、明るくなった。ただ道は、急な斜面に付けられているため、道幅が狭く気は抜けない。4,5か所、桟道になっている橋があり、階段が付いているものもあった。橋は木製だが架け替えられて数年なのか、しっかりしていた。環境省管轄の事業だろうが、自然歩道には維持費を掛けているの分かる。崖に架かる桟道を歩く人は安心だが、橋を架けるのは危険な工事になるだろう。やがて、車の走行音なども聞こえてきて、割石峠が近いことを感じた。5時50分頃、尾根を回り込むと傾斜が緩くなり、ちょっとした平坦な場所に、根原公衆便所が建っていた。同行の二人が用を足し、小休止している間に6時のチャイムが聞こえた。トイレは水道がなかったが、雨樋の水がタンクに貯められ、手洗い用に使われていた。6時1分、公衆便所の前を出る。4分後、穏やかな傾斜の割石峠に到着した。国道の峠とは50mほど離れている。低い尾根を越えると、視界が開け、6時7分、国道に出た。
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写真は「ツチアケビの花」と「東海自然歩道の桟道」



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