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自然愛好友の会オフ 竜ヶ岳登山(2/4)  

2015年08月10日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

12時48分、ベンチのある尾根のコブの上に出た。ちょっとした広場になっていて、木立の切れ目からは八ヶ岳や、富士山が見えた。富士山の方は残念ながら、大分雲が掛かり、南斜面がはっきり見えるだけだったが、八ヶ岳はスッキリ見えていた。時間だったので、ベンチで昼食にした。ベンチの近くに白い花を咲かせた、見慣れない樹があった。離れた枝には前年の実も付いていた。幹は茶褐色の薄皮が剥がれ落ち斑になっていた。帰宅後調べると、どうやらリョウブらしい。

食事を済ませ、1時24分に出発。少しの間下り坂になる。鞍部を過ぎると尾根はやや傾斜を増すが、道はジグザグに切られていてきつくはない。そのうち、林が切れ笹原の中の道に変わり、視界が開け朝霧高原が眼下に広がる。富士山の山頂と山裾は雲が掛かっているが、40度位の傾斜の南斜面が見え、その高さが伺えた。1時55分、展望台も兼ねた東屋に着く。20分ほど前には山頂を隠していた雲が取れた富士山が屹立し、雄大な裾野を広げていえる。裾野の左半分は青木ヶ原樹海、右は朝霧高原。見事な眺めだ。この展望台も兼ね高床になっている東屋の床下には、キバナオダマキの花が咲き、脇では咲き掛けだったが絶滅危惧?類に指定されているキセワタの薄いピンクの花が見られた。

しばらく雄大な景色を楽しんでから標高1320mの東屋を後にする。ここから1485mの山頂までは、ずっと笹原の中の道だが、北側の本栖湖側は森があって、視界が遮られている。しばらくは急斜面だが、ジグザグ道で、道そのものの傾斜は緩和されている。道脇の笹の一部に花が咲いていた。笹の花を見る機会はそう多くあるものではない。カメラに収める。笹の花は60年から120年に1度咲いて、花の咲いた笹は枯れる。周期が長いのでなかなか花は見られないのだ。花と言っても、イネ科植物なので、見て綺麗というようなものでは無いのだが…。笹は道にかなり被さっている所もあった。雨の後ならずとも、早朝の朝露でも雨衣を着けないと濡れるだろう。所々に、笹の間から蕾を膨らませたヒヨドリバナがのぞいていた。

2時40分過ぎ、斜面が緩くなり、ジグザグ道が直線的に変わる。笹の丈が高くなって、周囲の景色が見えない。山頂は近いと感じさせられ、れんげしょうまさんが先に行く。しかし、実際には緩い傾斜になっても前方の方が高い状態が続く。2時55分、本栖湖からのもう1本の登山路が合流した。その道の方向に、本栖湖の一部が見えた。湖の縁を、本栖湖から下部温泉に下って身延町に至る国道300号線がうねっているのが見え、その後方は急傾斜の緑の斜面がパノラマ台の峰に続いていた。分岐から少し歩いたところで、先に行ったれんげしょうまさんから電話があった。頂上に着いたという事だった。

一足遅れて、ひのきさんとMOMOが、山頂の笹が刈り払われた広場に着いたのは3時12分だった。緩斜面に入ってから結構な距離だった。この時間、山頂には人影が無い。ここまででも、登山口からは昼食を摂った場所で追い抜いていった男女の1組が、戻ってきたのにすれ違ったのと、山頂から下ってきた子供連れの3人家族と出会っただけだった。1485mの山頂の標識は、少し朽ちた木製標柱と石造りの標柱だったが、風景を示す標柱も立てられていて、「西湖・三つ峠」「金峰山」「八ヶ岳」「駿河湾」などと書かれた板が、それぞれの方向に向けてボルトで固定されていた。ベンチとテーブルも、3組程あった。南アルプスの白峰三山や八ヶ岳ははっきり見えた。直ぐ南西の雨ヶ岳1771.7mは雲が掛かり始めていた。薄雲があって陽射しは弱く、しばらくして薄い霧も流れて来た。富士山の方はガスっていた。ここまでの登りで汗ばんだが、涼しくて気持ちが良かった。3時半を回った。陽の長い季節とは言え、あまりのんびりもしていられない。
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写真は「展望台からの富士山」と「竜ヶ岳山頂」



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