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敏洋’s 昭和の恋物語り
長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十五)分かっていただけるかしら
2015年07月20日
テーマ:テーマ無し
「貴方はね、優しすぎるのよ。
私がどんなに意地悪しても、どんなに邪慳にしても、いつも笑って許してる。
残酷なことなのよ、それは。
貴方の心の中に、私に対する畏怖の念といったものがあるのね。
私、武士さんが好きですのよ。純真さが、眩しくもありました。
ありました、と過去形でお話しするのは、今の貴方は真実の貴方じゃないからなの。
無理に作り上げた貴方だからなの。染まってしまったのね、きっと。
ですから、私、悲しくなりました。
以前の貴方に、戻って頂きたいの。
分かっていただけるかしら、麗子の気持ちを」
麗子は、己に酔っていた。
道を誤った青年を、正道に戻すべく奮闘する善き人に思えていた。
自己欺瞞であることに、気が付いていなかった。
己の元から離れて、自由に走り回るペットが許せない気持ちからの筈なのに。
“好きだ”という気持ちは、紛うかたなき心情だった。
プライドを捨て去ることが出来れば、彼の胸に飛び込みたい思いだった。
だからこそ、他の女性に気を取られる彼が、許せなかった。
麗子一途の、彼で居なければならない。
彼の一生を、麗子の為に捧げなければならないのだ。
目を落としてひと言も発しない彼を、子供をあやす母親の如くに抱き寄せた。
そして、彼の髪をまさぐりながら言葉を続けた。
「ごめんなさいね。貴方にはショックでしたでしょうけど、真実のことなのよ。
不倫などという、ドロドロとした世界にいる女性とお付き合いするなんて…。どうしても、貴方に正道に戻って、、」
麗子の言葉が言い終わらぬ内に、麗子の唇が塞がれた。
初めて起こした、彼のアクションだった。
予期せぬ彼の行為に一瞬驚いた麗子だったが、改めて満足感を抱く麗子だった。
物足りなさを感じさせていた彼が、初めてアクションを起こしたのだ。
麗子自らも積極的に応じた。
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