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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜(十四)相談があるんです 

2015年06月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「涼子さん。ちょっと相談があるんです」
真顔で言う彼に、涼子はドキリとしつつも大人の顔で答えた。

「相談事? いいわよ。他人には聞かれたくないわよね。
う〜ん、どこかないかしら。
どう? いっそのこと、私のアパートに来る?」

酔いの回りも手伝って、思わぬ言葉を発した。
岡田とママの雰囲気に、飲み込まれたのかもしれない。
彼の反応が気になった小原だったが、意に反して彼はあっさりと承諾した。
「いいですか、すみません。ちょっと、聞かれたくない話なんです」

“遊び慣れてるのか、鈍感なのか、どちらかしら?”

少し後悔の念にかられはしたものの、今更取り消すわけにもいかない。
“冗談よ”の一言で片づけられるのだが、今夜は一人になるのが淋しく思えた。

「貰い物のお酒もあるし、今夜は飲み明かしましょうか。」
努めて明るく言う涼子に対し、彼は相変わらず沈んだ声だった。

「いいですね、それも」
「そうよ、そうよ。飲みつぶれましょう、二人で。
今夜は、岡田先生に当てられっぱなしだから。何だか、だしにされたみたいだし」
「そうですね」

涼子の探りを入れる言葉にも、何の変化も見せない彼だった。
“余程に深刻な話ね、これは”
小原は、己の浮かれっぷりが少し恥ずかしく思えた。

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