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敏洋’s 昭和の恋物語り
長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜 (十一) しまった!
2015年04月15日
テーマ:テーマ無し
いつの間にかまどろんだ彼が目覚ると、もう辺りは真っ暗になっていた。
「しまった! 今日は、バイトの日だった。うわあ、もう八時じゃないか」
慌てて飛び起きると、タバコ屋前の公衆電話に飛びついた。
何と言い訳したら良いんだ、と考えあぐねたが、呼び出し音が鳴りやむことはなかった。
首をかしげつつも、とに角バスに飛び乗った。
先日、成績がアップしたからと、月々のバイト料とは別に謝礼を出してくれた先だった。
牧子と出会ってからは、バイト先を二軒に絞り込んだが為に、いまは断られるわけにはいかないのだ。
土下座してでも許して貰おうと考えた。
幸いなことに、バスにはすぐに乗れた。
急く気持ちを抑えながら色々の言い訳を考えてみたが、結局のところ正直に話すことに決めた。
嘘の言い訳では、どこでほころびが出ないとも限らない。
腹を決めた頃に、バス停に着いた。
玄関のチャイムを鳴らしてみたが、何の応答もなかった。
灯りも玄関先だけのようで、留守のようだった。
?しまったあ。六時の約束だったんだよなあ。困ったな、少し待ってみるか?
何気なしにチャイム下のポストに目をやると、「御手洗先生へ」と書かれた封筒が差し込んであった。
最後通牒を告げられるようで、絶望的な気持ちになった。
暫く立ちすくんでいたが、意を決して封を開けた。
=御手洗先生へ
急なことで、申し訳有りません。本日から暫くお休みさせてください。 迫田
短い文面が、突発の事態が起きたことを示している。
迫田家には申し訳ないが、彼としては救われた気がした。]
どんな事態なのかは分からないけれども、余程に切迫しているらしい。
思い当たる事としては、田舎の祖父のことだった。
正夫がポツリと漏らしたことがある。
「大好きな爺ちゃんが、悪いんです。僕のことをすごく可愛がってくれるんだ。
すごく心配なんだ。何かしてあげたいんだけど、ぼくなんかでは…」
「そうだな、正夫君に出来ることと言えば。
神様にお願いすることと、お爺ちゃんが喜びそうなことをしてあげることだね。
どうだい、もう少し頑張ってみるか、勉強を。成績が上がれば、喜ぶんじゃないか」
「そうだね。毎日神様にお祈りするよ、僕。勉強も、頑張る。きっと、喜んでくれるよね」
そんな会話を思い出した。
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