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「晴れたらいいね」オフ会 石老山(その2)  

2015年04月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

顕鏡寺で10分ほど休んで出発する。7,8mの石段を登ったところに道志岩窟がある。顕鏡寺の開山にあたり道志法師(源海上人)が住居としたと言われる岩窟だ。奥行きがかなりあり、内部には湧水もあるらしい。正面の扉の左右の壁が、コンクリートブロックであるのは、いささか興醒め物であるが…。岩窟を過ぎると、参道と同様に名前の付いた巨岩の間の登りになるが、参道部分より傾斜はきつい。少し登ったところに、さくら道ハイキングコースの分岐がある。さくら道は、2012年に開設されたばかりの新道で、急傾斜の登山路を迂回し、途中、展望の良い場所がある。一昨年の単独行ではこれを歩いていた。れんげしょうまさんも以前に訪れた時はさくら道だったとのことで、今回は直登コースを選んだ。

10時50分、顕鏡寺の境内の一角にある飯綱権現神社、その奥の院に当たる祠に屋根を差し掛けたような巨岩、擁護岩の下を通過する。登山路中で最大の露岩で高さ22m、幅19mという。擁護岩から5分、東側の展望が開けた尾根上にある八方岩に着く。顕鏡寺から100m以上標高が上がったので、津久井湖の湖面や、圏央道の防音壁が白い線になって見えた。ただ空は未だどんよりとしていて、残念ながら綺麗な眺めとは言えなかった。八方岩から30mほどで、さくら道のコースの分岐点がある。顕鏡寺から八方岩までの急登を迂回するコースの終点である。11時になっていた。

ここからしばらくは、急登から一転して散歩道の様な緩やかな尾根道となる。杉の植林の中でもあり、この時期、緑は少ないが、割合目立つスゲの花が点々と咲いていた。ヒメカンスゲかなとも思ったが、帰宅後調べると、先端の雄花の鱗片は赤味がなく緑色だったので、イトアオスゲの可能性が高かった。

緩やかな道が終わり少し登ると、融合平見晴らし台に着く。11時6分だった。2回目の休憩とする。尾根の北側が開け、眼下に相模湖が見え、国道20号(甲州街道)沿いの、旧相模湖町から山梨県の南端の上野原町への町並みと中央道、そしてその後方は、小仏城山から陣馬山に続く尾根などの展望が良い。そして、幾つものベンチやテーブルが設置されている。この絶好の展望台も、今日は陰鬱な曇り空で、景色が冴えず、陣馬山の頂上は雲を被っていた。また登山者も少ないので、ベンチに座っている人も見られなかった。

5分ほどの休憩で、再出発。ここから山頂までは、大部分が杉林の中の尾根道で、やや急な登りと緩やかな尾根道が、数回繰り返される。雑木の中にには、キブシやダンコウバイの花を付けている低木も見られた。急坂の後など、要所にはベンチも設置されているが、残念ながら展望の利く場所は皆無に近い。11時46分、石老山山頂手前のピークを通過する。高差15m近い下りになり、石老山との鞍部は痩せ尾根状ではあるが、左右とも大きい杉の植林なので、怖さはない。そして山頂への最後の登りは、石畳の階段に整備されている。高差25mほどを登ると、標高706mの山頂に着く。11時50分だった。

多くのベンチやテーブルがあり、数人の登山者が食事休憩をとっていた。山頂には「石老山 相模湖町」と書かれた大きな標柱が立っている。藤野町と書かれた標柱も見られたが、現在は相模原市緑区に統合されている。正午直前、山頂での昼食休憩とした。風は無いものの、天気予報通りの晴天ではなく、登りでは汗ばんでいたので寒さを感じる。そういえば、山頂近くの登りでは、吐く息がやや白かった。10℃に達しない気温なのだろう。ダウンのジャケットを着てから、弁当を開く。こんな時はサーモスのお茶が暖かいのが嬉しい。

この山頂だが、周囲の山からは離れているので、位置的には大展望があっても良いはずなのだが、三方が杉など植林で見通しが効かず、視界が開けているのは南西側だけである。道志川沿いの谷が見下ろせ、国道413号線に沿って点々と集落が連なっている。その後方は丹沢山塊であるが、雲が低く、正面が主峰の蛭ヶ岳から北に焼山に至る尾根であるはずで、犬越路の峠から大室山も視界に入るのだが、それを確認することはできなかった。石老山山頂から南東方向には、標高675mの高塚山に至る、尾根が伸びている。その高塚山までは歩きやすい尾根道のようだが、高塚山で普通の尾根道は行き止まりになっている。

食事を始めてしばらくして、バスと顕鏡寺とで出会ったシニアの10人ほどのパーティーが到着した。先に顕鏡寺を出ていたので、多分さくら道を回って展望所で休憩でも採ったのだろう登山路での追い越しはしていなかった。
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写真1枚目は飯綱権現神社奥の院と擁護岩、2枚目は石老山山頂



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