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おーい、ピアノトリオ! 

2015年04月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:音楽

チャイコフスキーのピアノ・トリオ「偉大な芸術家の思い出の為に」に関して、昨日ブログに書いたので・・。

あれから、その曲が頭の中でずーっと流れている。


最初にピアノの前奏があって、そこからチェロの旋律がゆったりと現れる。

伝説の知性派、タナカ君のチェロは、実に淡々としていて、次に来るバイオリンの旋律を予感させる様だ。

それを受け継ぐ浪漫派、マツムラ君のバイオリンは、まるでのめりこむ様にして歌わせる。

記憶の中では、素晴しい出だしであった。

その後に出てくるピアノは・・。

今だったら、こんな風に弾きたいというイメージが豊かな気持ちで思い浮かぶけれど、二十歳になったばかりの私はさぞ、アップアップしていたのだろうなあ。



素晴しい曲である。

或る時、すみだトリフォニーのホールへこの曲を聴きに行った。

クレメルのバイオリンに、マインスキーのチェロ。ピアノはアルゲリッチだ。


最初のチェロが出てきた直後、ドアが閉まる様な「バターン」という音がした。

すると、演奏していたマインスキーが、すぐさま弾くのを止めたのだ。

弾き始めて、途中で止めるというのは、ライブにはハプニングがつきものとはいえ、まあ稀なケースだろう。

後に、その時のライブ演奏がCD化され、発売されていたのを見て、納得がいったけれど。


その時の演奏は、クレメルの弾くフレージングの、息の長さにすっかり魅了された。

アルゲリッチは、天才肌なので、その日の演奏はどちらかというと、「究極の演奏」の範疇には入っていなかったけど。


私が若い頃、よく聴いていたレコードは、スークトリオ。

いかにもボヘミアの演奏家らしく、実に豊かに歌わせる演奏だった。

チャイコフスキーにはぴったりだった。

この曲を勉強していた頃は、バイオリンの先生やチェロの先生のレッスンを受けたりしたが、先生たちもこの曲に魅せられてらっしゃる様子が窺がえた。

ピアノはソロ曲が多いけれど、弦の人達にとってはむしろ、アンサンブルの方に名曲が沢山あるからだろうか。


私は、子供が生まれて以来、合わせの練習時間の捻出が難しいので、ずーっと合奏から離れていたけれど。


また、あの曲が弾きたいなあ。



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夢の世界ですね

シシーマニアさん

Reiさん、おはようございます。

コメント有難うございます。
お忙しい様子なのに、あの長い曲をお聴きになりましたか・・。
長いので、演奏会でも中々お目にかからない程です。
でも素晴らしい曲ですよね。私もチェロはとても好きな楽器です。
室内楽は、学生時代だと毎日のように合わせの練習ができるから成立しますが、シニアになると夢でしょうね。

2015/04/10 10:31:16

弾いてください

Reiさん

今までアンサンブルはあまり聴いたことがなかったのですが、「偉大な芸術家の思い出の為に」を探して聴いてみました。

素晴らしい曲ですね。
アンサンブルは、お互いが主張するようで、奏が溶け合っていて、息を合わせるのが難しいのでしょうね。

私は「おくりびと」という映画を観て以来、チェロがとても好きになりました。

ぜひ、シシーマニアさんも、またアンサンブルを演奏してください。

2015/04/10 05:31:19

クラシックが、お好きでしたか

シシーマニアさん

明かりさん、こんばんは。

コメントありがとうございました。
クラシック一辺倒でしたか。どんな傾向がお好きですか。オペラとか、室内楽とか・・。
今日、若い日本人ピアニストの演奏会へ行ってきました。6歳からロシアで教育を受けたという、18歳の女性です。ロシアの作品を、心からあふれ出るかの様に、そして自信に満ちた音色で弾いていました。情感あふれた、素晴らしい演奏でした。
アルゲリッチは、典型的な天才だから、忘れられない演奏が多々あります。アンサンブルも良いですし、ユーチューブで見た「リベルタンゴ」も見事でした。さすが故国のアルゼンチン・タンゴだけあって、迫力がありました。

2015/04/09 23:12:52

マイナーの、遠吠えです

シシーマニアさん

パトラッシュ師匠、

コメントありがとうございました。
今まで、音楽会へ行っていて、お返事が遅くなりました。

まさに「渇き」という言葉が、ぴったりです。
師匠は、個人プレーの人生でしたか。実に幸せな、シチュエーションですね。もっとも、ご自分で作り上げたものでしょうけれど。
ピアノ弾きも、基本的には個人プレーなので、それだけにアンサンブルに飢えてくるのでしょう。
ピアノソロの曲ならば、力量さえ整えばいつでも弾けるのですが・・。

アンサンブルは、相手探しから始まりますので。
まあ、マイナーな演奏家の遠吠えです。

2015/04/09 22:25:56

シシーマニアさんへ

さん

このようなお話には、なかなかついて行けない私ですが、学生時代はクラシック一辺倒でもありました。
ロマン派と称される辺りまでですが、よく聴いていました、永久に初心者止まりでしたが。
20年くらい前に、アルゲリッチの来日公演を聴きに行く機会に恵まれまして、でも曲目を覚えておりません…

2015/04/09 16:59:46

なんとなくわかります

パトラッシュさん

「渇き」のようなものなのでしょうね、演奏への欲求は・・・
そして合奏は、それに加わった人数分だけ、喜びもまた、膨らむのでしょう。

囲碁、物書き、そして仕事・・・
人生の大半を、個人プレーで終始してきた私には、少々うらやましい世界です。

2015/04/09 15:57:46

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