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音楽HP作りと自然探訪と…
「晴れたらいいね」オフ会 鎌倉朝比奈切通し+α(2/4)
2015年03月10日
テーマ:自然探訪
11時19分。熊野神社の往復から、朝比奈峠の分岐に戻る。峠は大切通しと名付けられている。前記の記事に寄ると、高さは18mとのことで、規模は小切通しと大きくは違わない。左側は垂直の壁だが右は急斜面で、どちらかと言うと、これぞ切通しという景観は小切通しの方が勝る気がした。明治時代の写真には茶屋が写されているそうで、その跡なのか岩壁がコの字型に角ばって掘り込まれ、高い所に屋根の梁を差し込んだと思われる丸穴が3箇所ほど見られた。掘り込まれた岩壁の側面には仏像が彫刻されていた。
峠を過ぎるとやや傾斜の強い下りになる。路面の半分以上は土ではなく、凝灰質泥岩(シルト)や砂岩が露出した路面になっている。凸凹はほとんどないが、時々切れ目が段差になっていたり水が流れていたりもする。道脇の水路は僅かな流れなのに侵食が目立ち、ミニ滑滝や滝壺が連なったりしているのも興味深かった。しばらく下ると、見えはしないが県道が近づき車の走行音が聞こえてくる。斜面の数十メートル上を通っているようだ。
11時34分、歩道の終点に至る。そこには左手の沢からの水が、高さ2m程の朝夷奈の小滝と称する滝となって合流しており、脇に朝夷奈切通を解説した大きい石碑があった。朝夷奈切通の文字は右から左への横書きで、解説文は縦書きだが漢字とカタカナの旧文体で刻まれている。碑文の最後は「昭和十六年三月建 鎌倉市青年團」となっていた。
そこからは砂利道で小形トラックが果樹園の方から降りてきた。道の脇を流れる小川は太刀洗川、歩道出口から少し下った所の川の対岸の岩壁に掘られた祠から竹樋を通って水が落ちていた。「梶原太刀洗の水」という名がある。これを過ぎると、民家が現れる。十二所の集落である。
11時45分。県道に出る。向かいの山裾に十二社神社が見える。プラン通り、昼食を神社の境内で摂ることにした。石段を上がった神社の境内には、いくつかのベンチがあった。日当たりの良いベンチに腰をおろし、弁当を広げる。大イチョウはまだ裸木で、河津桜が終盤の花を咲かせていた。境内の脇を上がる山道の脇には八重の水仙の花が咲いていた。食事の後、mariji3さんが、ドリップコーヒーを振る舞ってくれた。今回はコンロ無しで、山専ボトルというステンレス魔法びんの湯だったが熱湯が十分維持されていた。
50分程ゆっくりと、食事休憩をとった。この後は、県道側から十二社神社を見て左側の谷に入り、天園ハイキングコースの入り口の尾根に登る計画だった。V字型に歩くことになるのでショートカットの道が無いかと見ていたが、脇道は民家の入口止まりだった。県道に戻り150mほど市の中心方向に歩いたところの分岐から、稲荷小路という集落を歩く。途中の橋の先に見事な黄色の花を咲かせたミツマタの木があった。二人が見に行ったが、自分は近くまで行かず、対岸の道から望遠撮影をした。僅かな蕾も残る正に見頃の花だった。
12時47分、山道に入る。幸い迷わずに済んだが、入り口は分かりにくいので注意が必要だ。民家の脇に恐らく趣味での私設であろう「CAT XING」(訳すと猫横断注意)という菱型の日本では見慣れない道路標識があり、その木製の柱に矢印と「瑞泉寺・天園」と記された板が打ち付けられていた。民家と山裾の間の、いきなりの細道である。他に指導標らしきものは無かった。間もなく沢筋に出て、その沢を詰める登りになる。登る途中で、計画では瑞泉寺に下って参観し、鎌倉宮を経て鎌倉駅に向かうことにしていたが、天園ハイキングコースを歩く時間も十分にあるのでどうするかを尋ねた。ひのきさん以外のmariji3さんと連れの2名は、天園ハイキングコースを歩いたことは無いと言う。連れの二人はウオーキングの仲間だそうで歩くのは大好きだった。そしてひのきさんも、今日は天園コースが良いというので、全員一致で天園ハイキングコースに向かうことになった。
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写真1枚目は、朝夷奈峠(大切通し)の茶屋跡と思われる遺構
写真2枚めは、十二社神社
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