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シニア・ビギナー・・? 

2014年12月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:音楽

今年は実に多くの事があった。

最後の月になってシニアナビに参加して、様々な方たちの生き方に触れる事が出来たのは大きな喜びであり、ブログにコメントを戴くという思いがけない贈り物もあった。

シニアライフの中では、人との交流は何と言っても宝である。

私にとってはバーチャルの交流であるけれど、現実的に交友関係を築いている方々の様子は実に楽しそうである。

まだ「シニア・ビギナー」のつもりでいる私には、明るい未来が待ち受けている様に見えて嬉しい。


現実生活の中では、友人と開催した「二台ピアノの会」が、やはり今年のビッグイヴェントであった。

結婚して以来、子育てとの両立というハンディもあり、私が細々と続けてきたのは、いつでも一人で練習できる、ピアノソロでの演奏会だった。

昨年、学生時代からの友人に誘われて、二台ピアノや、四手のための連弾曲の演奏会を企画したのは、私にとって画期的な事だったと言えるだろう。

何度か、場所やプログラムを替えて開催したコンサートは、それぞれに楽しかったけれど、久々の東京バージョンは、友人達との再会という意味で、特に心に残った会となった。

それは、個人の所有する、緑溢れた、洒落たサロン。

でも特徴は、今となっては幻の銘器となってしまった、フランスのピアノ、プレイエルが置かれている事。

最初の連弾曲、フォーレの「ドリー組曲」は、いつ弾いても楽しく、そしてやがて悲しくなる。

曲を捧げられた、作曲者の友人の娘ドリーは、実はフォーレの子供だったという説があり、弾いているとそれが切々と感じられてくるのだ。

プレイエルのピアノの音色は、主張しすぎず繊細で美しい。

二曲目は、私達がウィーンに留学していた頃の恩師ディヒラーの作品「二台ピアノのための、四つのインテルメッツォ」

昨年の春に、友人から手稿の楽譜のコピーを貰って以来、ずっと付き合ってきた曲である。

まず楽譜がかすれていて読みにくい。音の数が膨大で、気が遠くなりそうな譜読み。

そして見慣れた先生の達筆な筆記体の文字は、流れる様に飾られて書かれていて、読むのにはまるでパズルを解いていくかのように難しく、ドイツ人の手助けでやっと解明した内容は、「どんどん速度をましてゆき、倍のテンポまで持っていく」、という、これまた気の遠くなる様な指示。

学生時代からの友人との、合わせの練習も、今となっては楽しい思い出だが、シニアとなった我々二人にとって、かなり工夫(苦労?)の連続ではあった・・。

古い生徒たちや、色々な友人達への近況報告として、折に触れて「学生時代の様な練習に明け暮れている、シニアライフです・・」とメールを送っていたお蔭で、久々の顔ぶれが沢山足を運んでくれた演奏会。

休憩後に演奏したラヴェルの連弾曲「マ・メール・ロワ」と、友人の高名なお義父さまが作曲された「二台のピアノの為の」作品も皆さま楽しく聴いて下さった。

終演後には、サロンのオーナーがパーティーを開いて下さり、懐かしい顔ぶれと沢山お話ができた。

息子の友人のお母様であるママ友や、私が独身時代に教えていた生徒たち。音大で教えていた卒業生は福岡や新潟から駆けつけて受付を手伝ってくれたり、中学の友人が大勢連れだってきてくれたり、高校の友人達、大学の同級生達、ウィーン時代の友人、音大での先生仲間たち。今回は珍しく、娘も来てくれた。

東京での演奏会は久しぶりだったので、声をかけた人達は殆ど足を運んでくれた、至福の場と時間。

「是非又、この会を続けて下さい」という嬉しい声が耳に残って、友人と二人ですっかりその気になっている、「シニア・ピアニスト」が二名・・。



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