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「晴れたらいいね」オフ会で高水三山へ(その2) 

2014年07月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 5分ほど休んで登山を開始する。歩道に入ると、いきなり砂防ダムの堰堤脇を乗り越える階段道となる。ダムを過ぎた所の道の直ぐ脇に、先のアカメガシワの雄木の花が咲いていた。谷沿いの道は、石や砂利が多く、昨日までの雨で湿ってはいるが泥濘などはない。
 途中で支沢に移り、最後の水場を過ぎると、伐採された斜面のジグザグ道になる。ここもタケニグサ(竹似草)が多い。草と言っても人の身長を上回る高さで、先端に穂状の白い花を付けている。一部開花していたが蕾の方が多かった。タケニグサに混じり、道端には、点々とアカショウマ(赤升麻)やオカトラノオ(岡虎の尾)の白い花も見られた。また途中で見慣れない花に出会った。トラノオの様に穂状の花で、薄紫の細い筒の様な花が花茎の周りに曲がって伸び、先端がやや開いている。やや盛りを過ぎ、花穂の先端の方は実になっていた。これも帰宅後に、野草図鑑を当たってみたがらしい花が無い。諦めてネットの園芸ナビの質問掲示板に写真を投稿した結果、フジウツギ(藤空木)であることが分かった。落葉低木だった、茂みから花の付いた枝だけが見えていて低い位置だったため、樹木とは思えなかったのだ。野草図鑑に載らないのも道理だった。サワギク(沢菊)の花も見かけたが撮らずに通過したら、残念ながら今回の歩きではこの1本だけだった。
 11時21分、伐採地の斜面を抜け、尾根に出た。指導標に高水山まで1.1kmとある。伐採地越しに展望が開け、都心までは見えないものの、所沢の西武ドームの円屋根はそれと見て取れた。尾根は始めは急だが高度差で40mほど登ると緩やかな傾斜の尾根の南面の道になり、再び急坂を登り尾根に出ると、三叉路がある。分岐の所にベンチがあった。指導標の高水山の反対側は、「林道を経て上成木」となっていた。
 尾根上の分岐からは、緩傾斜の道になる。しばらくして尾根の北側に移り、傾斜の無い道を進むと、高水山不動寺の山門に続く石段に着く。山門を潜って境内に出る。正式には高水山常福院龍学寺不動堂だそうで、麓の上成木に常福院の本寺があるとのこと。開山は智証大師(814-891)というが、古文書は焼失していて明確ではないらしい。ともかく古刹である。不動堂は1822年に再建されたもので、その他に鐘楼や二階建ての庫裏もある。鐘楼の鐘は1718年鋳造のものだそうだ。寺なのに不動堂の正面に鈴を下げた狛犬(?)が一対置かれているのが珍しかった。石の彫刻の犬であるが、神社の狛犬と違い、耳を垂れた優しい現実的な犬だった。
 ちょうど正午を過ぎた時だったので、寺境内脇の東屋の所で昼食休憩にした。東屋の周囲にもベンチがあったので、開放感のある外のベンチに座った。大きい樹木があるので、日差しは遮られる。今回もmariji3さんがコーヒーを振る舞ってくれた。それもドリップ式だった。皆さん山の中で飲むコーヒーの味に大満足。ガスバーナーと7人分の水を担ぎあげてくれたmariji3さんに感謝である。
 東屋近くの尾根は痩せ尾根気味で、切り通しがあり、尾根上の道を繋ぐ橋が架かっている。切り通しに出てみると右手に山腹を巻く道が伸びていたが、少々荒れ気味だった。地形図には破線で示されている道で、高水山山頂から真南に平溝川最奥の集落に通じる尾根道に合流している。常福院の参道の一つだったのだろう。切り通しからの展望は樹木に遮られて無かった。東屋付近の叢に、ハナニガナ(花苦菜)が咲いていた。普通に目にするニガナは舌状花が5個前後(多くて7個)だが、ハナニガナは7個から12個である。
 12時52分、常福院を後に高水山頂に向かう。山頂手前の尾根上にもベンチが整備されていた。1時ちょうど、小広場になっている山頂に到着。十人余りのハイカーが休憩していた。周囲は樹木が茂り、残念ながら展望はない。山頂標識をバックに記念撮影だけして、次の岩茸石山に向かう。高水山の山頂は緩やかだが、すぐ高度差40mほどの急な下りになる。階段や木の根が足場になっている。急な下りが終わる前に、15人ほどの小学生の団体とすれ違った。
 急坂を下り切った所で常福院からの巻き道が合流する。ここから岩茸石山の直下までは、尾根のピークは巻き道で通過し、急なアップダウンは無く、遊歩道のような道が続く。アカショウマの花を撮ったりしながら、気楽に歩く。岩茸石山の直下の尾根で北東方面の展望が開けた。幾重にも尾根が重なって見えるが、際立ったピークが無く、どこを眺めているのか分かりにくかった。谷あいに集落が見えたが、上成木らしい。5分ほど小休止を取る。
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写真は「高水山登山路」と「高水山常福院龍学寺不動堂」



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