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12月8日 江の島と鎌倉郊外を歩く(その2) 

2013年12月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 江ノ島駅で10分程電車を待つ。やってきた4両編成の電車は満席だった。江ノ電(正式名称は江ノ島電鉄株式会社)の電車はカーブの多い線路を走るので、東京都近郊の通勤電車に比べると、1両の長さが半分位である。単線でカーブなどでは、民家の軒や植木と50cmと離れていないような空間を走る。江ノ島駅を出て直ぐの所から次の袴腰駅までは、路面電車になる。何かと面白い路線である。袴越駅と鎌倉高校前駅の間からは、七里ヶ浜の海岸線を走る国道134号線に並行する。七里ガ浜駅の所で一旦海岸を離れるが、直ぐに海岸線に戻り、稲村ヶ崎駅との間で海から離れる。車窓からは遠ざかる江の島や相模湾の眺めが良い。稲村ヶ崎駅付近から極楽寺駅までは谷あいの住宅地を走り、駅を過ぎるとすぐトンネルに入る。そのトンネルを抜けて少し走ると長谷駅。今日はこの駅で下車する。行き違いの電車の入線を待って写真を撮り改札口を出た。12時17分だった。
 長谷駅を出て、真っ直ぐに大仏のある高徳院に向かう。高徳院の山門までは500mほどの距離である。2車線の通りの歩道は観光客が行き交いマイペースでは歩けない。観光都市の鎌倉、当然ながら外国人の観光客も多く見かける。今日は寺社巡りのつもりは無いが、折角なので拝観料200円を払って境内に入った。
 大仏は、銅造阿弥陀如来坐像、高さは11.3mあるそうで迫力十分である。鋳造が開始されたのは、1252年とのこと。761年前になる。当初は露坐ではなく、大仏殿に収められていたそうだが、1334年と1369年の大風と1498年の大地震によって損壊し、以降、露座の大仏に変わり、一時はかなり傷んだが、江戸時代中期に修理され現在に至っているそうだ。日曜日でもあり、境内には大勢の観光客が入っていた。境内を一回りしたが、大銀杏の黄色い葉といろは紅葉の葉の赤のコントラストが見事だった。
 12時34分に高徳院を後に、北西の大仏隧道に向かう。300m余の距離である。今日は大仏ハイキングコースと葛原ヶ岡ハイキングコースを歩くつもりだった。大仏ハイキングコースの入口は、トンネルの脇のコンクリート階段だった。これを30m位登ったところに分岐があり、コンクリート階段から離れる。そのまま進むと長谷の貯水池を経て、極楽寺に下る道があるようだ。土の階段道に入って少し登ると、また指導標ある分岐がある。ハイキングコースと大仏切通の分岐である。トンネルの上の稜線までは僅かで行けそうだったので、旧峠に寄り道してみようと階段を上ってみた。峠部分の両脇は堀り込んだような急斜面になってはいるが樹木が茂っており、平坦部はほとんどなく直ぐにかなりの傾斜の下りになる。切通しとは言い難い。後でインターネットで調べると、大仏切通の切通らしさが残っているのは、峠を越えてずっと下って行ったところの様であった。峠からハイキングコースへの道はなく、分岐の指導標まで階段を戻る。
 階段を少し上ると尾根に出て分岐がある。指導標は上ってきた道と、ハイキングコースだけを示しているが、尾根から下って行くと小山の上に切り開かれた地図には仲ノ坂と記載されている住友不動産常盤住宅の団地に通じる。この分岐から短いが急な上り坂で、岩を削った階段にロープが張られている箇所もある。写真を撮ろうとしていたら、ドイツ語を話す中年のカップルが下って来た。山道であるが、この後も外国人と時々出会った。鎌倉を歩く外国人は市街の寺社だけではないようだ。
 急な上りを過ぎると、尾根筋を辿る道には階段がある急なアップダウンは時折現れるだけになり、その階段もそう長いものはない。木々の隙間から長谷の谷の住宅地と相模湾そして大島が見える場所がありカメラを向けたが、撮った絵を確認しなかったら、完全な失敗写真だった。フォーカスは隙間を作っている木々に合ってしまっていた。
 ハイキングコースになっている尾根の森はそう広くはなく、時々樹間から住宅の屋根が見える。でも道の雰囲気は結構良い。常緑樹と落葉樹が半々位か、滅法鮮やかな紅葉は無いが、緑・黄色・オレンジの葉の色が混じり綺麗である。道には枯葉が敷き詰められている。
 1時4分、指導標のある三叉路に出た。右手に下る道があり、「長谷大谷戸交差点(市役所通り)400m」と示されていた。歩いて来た道は「高徳院(大仏)1.5km」だった。しばらく進むと、少し離れた左側の山の尾根に大きい建物が見える。規模が大きそうだったので、後でインターネットで調べると、2002年に鎌倉市に寄贈された野村総研跡地の建物だったらしい。まだ広大な敷地と大きいビルを何に活用するか最終決定はされていないようである。ハイキングコースを、三叉路から少し進むと佐助稲荷神社への分岐があった。そこを過ぎると、間もなく階段の上り坂になる。そう長い階段ではないが、やや急である。上り切るとまた緩やかな道になり、程なく尾根が開け、尾根上に住宅が並ぶ舗装道路に変わる。山道とは一旦おさらばである。
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写真 1枚目は高徳院の「露座の大仏」、2枚目は大仏ハイキングコースの道



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