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11月17日 三浦半島観音崎へ(1/3) 

2013年12月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 11月17日、三浦半島の観音崎に、自生しているツワブキを撮りに行くことにした。ツワブキの花は良く植栽もされるので、珍しくもなく、前日の16日にも町田市鶴間の境川沿いで撮っていた。同じ花でも、野草はやはり自生している様子を撮りたい。温暖な海岸であれば、この時期であっても、他の草花にも出会えるに違いない。
 自宅を8時半頃に出た。町田から横浜線で終点の東神奈川駅に行き、間近の仲木戸駅で京浜急行に乗り換えた。折りよく、仲木戸駅にも停車するエアポート急行の新逗子行きが来たので乗車。十分空席があった。金沢文庫の駅で待ち合わせした京急久里浜行きの特急に乗換えると、こちらは通勤電車並み混雑。でも次駅の金沢八景駅で浦賀行きの各駅停車に連絡があり、こちらは空いていた。逸見駅でハイキングスタイルの団体が降りたが大楠山にでも行くのであろうか。久里浜線が分岐する堀ノ内駅で久里浜行きの特急電車の連絡待ちがあった。堀ノ内駅から2つ目の馬堀海岸駅で電車を降りる。驚いたことに100人を上回る人が出口に向かっていた。
 駅前のコンビニで食料を調達し、10時28分、先ず立ち寄ってみようと思っていた馬堀自然教育園に向かい東へ歩き出す。電車を降りた人達のうち、かなりの人が同じ方向に歩いている様子だった。途中、ぎっしり満員の、防衛大学行きのバスが通過して行った。駅から700m余、馬堀小学校前の交差点を右折し、台地にある防衛大学に通じる上り坂に入る。100mほど先の小学校脇から、小形車が通行可能なやや狭い道に入る。ここは人が歩いていない。駅から歩いていた人達は防衛大学に向かっていたようだ。グランドと馬堀中学校の脇を通過すると、馬堀自然教育園の入口で、10時40分に着いた。
 馬堀自然教育園は横須賀市の自然・人文博物館の付属になっている。この地は、旧陸軍重砲兵学校の跡地に当たり、大部分は馬堀小学校、中学校の敷地に変わり、残された周囲の山林3.8haを自然教育園として利用しているとのこと。入口に学習棟があり、トイレを使って玄関に行くと、一人で勤務しているらしい年配の事務員の男性が、「どうぞ土足のままでお入りください」と声を掛けてくれた。学習棟というだけあって、小さな教室のように机と椅子が並べられ、壁際に水槽や展示資料が並べられていた。パンフレットを手に入れ、自然園の周回コースに向かった。
 コースの初めは細い水路に沿った上り坂で中の池、上の池という小さい人工池も作られていたが、水が払われていて水性植物の残骸が見られるだけ。暖地ではあっても、北斜面で日照は良くない。唯一、ヤブタバコ(藪煙草)がまだしっかり緑色を保って花を残していたのが、相模原市との差を感じさせた。水路は100mほどで終わり、水源の穴の近くで古いコンクリートの壁にマメヅタ(豆蔦)が貼り付いて成長していた。肉厚の小さな丸い葉が愛らしい。一見とてもそう思えないが、羊歯植物だそうである。水源を過ぎると、急な斜面の階段になる。自生の常緑低木のセンリョウ(千両)が赤い実を付けていた。急斜面を登り切ると尾根道になり右回りに曲がる。樹木はスダジイ、モチノキ、マテバシイなどの照葉樹が大半で、身近な場所の森とは印象が異なる。最高点を過ぎて尾根道は北にUターンし、やがて斜面の巻道になる。ヤツデ(八手)の木に花が咲いていた。雄花期で丸い玉の様な花序から雄蕊が沢山伸びていた。斜面を下り切り裾を巻いて学習棟近くに戻ってくると下の池があった。落ち葉が浮いていたが、紅葉は少ない。落葉樹自体が少ない森であるので当然のことだ。学修棟の前に戻ると、管理人の小父さんが道の落ち葉を掃き掃除していた。しばし立ち話をして、11時10分に自然教育園を後にした。
 自然園脇の車道を上って行くと直ぐに住宅地に出る。住宅地の南端で壁のような急斜面に突き当たる。その斜面の上を防衛大学に続く2車線道路が通っている。その斜面には、真っ直ぐな階段があった。手摺が付いていなければ怖い様な急で長い階段である。その階段を上る。
 車道に出るとまだ多くの人が防衛大学に向かっている。自分もその流れに紛れた。駅の混雑、そして一般人がなぜ防衛大学にという疑問は間もなく解かれた。大学の学園祭であったのだ。11時19分、防衛大学の正門前に着く。特殊な大学であるので、その学園祭にも興味が無きにしも在らずではあったが、混雑する正門前を通り過ぎ、細い車道を少し下る。直ぐにT字路になる。右に折れれば新興住宅地を下る道。直進はやや上り返して、丘陵上を防衛大学の敷地に沿って進む道になる。下調べで地図を見ていて、それを歩くつもりでいた。直ぐ家が無くなると車道も終わり、森と大学フェンスの間の歩道になる。グランドの脇に差し掛かったとき、フェンスの内側を7,8人のカーキ色の制服に銃剣を持った隊列に囲まれ白いかなり大きい箱を抱えた隊員を含む集団が通り過ぎた。学園祭と関係があるかは不明だが、見学者が居るような場所では無かった。何らかの日課訓練の可能性が高い様に思えた。
 細道は間もなく終わり細長い原っぱに出た。周囲を回る道には、コンクリートの擁壁や平均台の様な丸太、金属で作られたなど、障害物競争のアイテムの難度を高くしたようなものが配置されている。説明書きもあった。防衛大学の訓練に使われるもののようだ。原っぱに花が無いかと見渡したが、周囲にススキやセイタカアワダチソウが見られただけだった。大学の方からはずっと、アナウンスが聞こえていたが、自衛隊機の飛行ショーが始まった。大学敷地に滑走路は無いので、数分の間隔を置いて様々な飛行機が通過する。最初は小形ヘリコプターの3機編隊、次は2ローターの大型ヘリ、さらにジェットヘリらしき3機編隊、プロペラ輸送機、最後はジェット戦闘機と、速度の順にいろんな自衛隊機が低空で飛行していった。森に居たカラスやトビが轟音に驚いた様に飛び立っていた。
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写真1枚目は馬堀自然教育園の園路、2枚目は防衛大学の正門



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