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9月23日 狭山丘陵を歩く(2/2) 

2013年09月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 12時23分、六道山公園を発つ。公園まではずっと小型車も走れる舗装道路であったが、車止めがあり未舗装の道に変わり、森の中へ入って行く。道幅は結構広く1.5m程だろうか。時折、自転車に乗った人と出会う。道の左側はずっとフェンスが続いている。貯水池の奥の森だからであろうか。森の中を縫う単調な道であるが、時折草花に出会う。森に入って直ぐ、クワクサ(桑草)を見た。ところどころヒガンバナ(彼岸花)も咲いている。キバナアキギリ(黄花秋桐)の群落もあった。
 12時34分、猿久保のトイレ前を通過。コンクリートの柱の立派なトイレだった。チヂミザサ(縮み笹)、ハゴロモルコウソウ(羽衣縷紅草)、ノササゲ(野大角豆)などを撮影しながら先へ進む。羽衣縷紅草は撮影時は縷紅草と思った。帰宅後、図鑑で見ると花の形が異なる。調べてみると、丸葉縷紅と縷紅草を交配した園芸種の羽衣縷紅草だった。花が一回り大きく真紅に近い。また、葉が細かく切れているが、縷紅草よりは葉幅が広い。1時2分、途中の草地にベンチがあったので、小休止する。道の向かいのフェンスには“狭山湖堰堤(ダム)から5km”と書かれたプレートがあった。
 1時9分、右側の森が開けた谷になり、展望デッキがある所に出た。緩やかな谷に公園の整備工事を行う事務所や資材の建物が見下ろせる。公園管理事務所もあるはずだった。尾根を通る道は、直ぐに六地蔵の三叉路に出る。ツツジの生垣に囲まれ直方体の三面に2体ずつ仏像が彫刻された石柱が台座に乗り、上に屋根形の石が乗っている。標柱によると、明治30年8月から1月に掛けて近くの4村で未成年を含む51人の死者が出たために念仏講の人達の寄付で立てられたものとのこと。
 緩やかな谷に下り、公園のインフォメーションセンター(管理事務所)に立ち寄り、公園関係のパンフレットを入手、トイレも使わせてもらった。インフォメーションセンターは、傾斜地にある平屋で屋根の上は草原の一部であるように作られていた。草の斜面ではススキ(薄)の穂が綺麗で、キンエノコロ(金狗尾)の群落も目を引いた。
 1時35分、再び六地蔵に戻り、さらに尾根道を進む。アメリカセンダグサ(アメリカ栴檀草)が開花し始め、ガンクビソウ(雁首草)も目に留まる。空はますます暗くなって森の中に咲く草花は撮り難くなってきていた。暫く行くと、子供たちの歓声が聞こえる。右手に「あそびの森」「冒険の森」が連なり、子供らのフィールドアスレチックの設備が整備されていた。1時53分脇を通過する。道でも子供連れの家族も多く見られる。
 ここから道は舗装された下り坂になる。道端にコウヤボウキ(高野箒)の花が咲いていた。接写を試みるが、暗くてシャッター速度が遅くなり、強い風では無いのだが花も微妙に揺れている。サークルライトを取り出して光を当てながら撮影した。ヤブタバコ(藪煙草)の花もあった。雑草の中では無く、バックがスッキリしている。全体像を記録するのに好条件なので、撮影した。
 2時丁度、森を抜け給食センターの大きな建物脇に出、間もなく武蔵村山市と所沢市を狭山湖(山口貯水池)と村山上ダム湖の間を通って結ぶ都道55号線に出た。道路の向かいには、遊歩道の入り口が見える。まだ2時ちょっと、時間的には余裕があるのだが、空は暗く細かい雨粒が落ち始めていた。森に咲く花が綺麗に撮れる条件も無いので、今日の森歩きは終了することにし、都道55号線に右折し、バス路線のある青梅街道に向かう。
 都道55号線を下り始めて直ぐ、右手に“かたくりの湯”という大きい温泉施設と武蔵村山市歴史民族資料館が並んでいた。2時10分、道路の左手の山の尾根を刳り貫く小さなトンネルの入口があった。横田トンネル自転車道と書かれている。「自転車道のためのトンネル」とは不可解なのだが、昭和の初めに狭山湖(正式名称は山口貯水池(埼玉県所沢市))の建設のため、羽村市の多摩川縁から砂利の運搬のために敷設された12.6kmの軽便鉄道の跡地を利用しているのだそうだ。現在、4つのトンネルが自転車道に使われているそうである。
 14時16分。青梅街道の十字路に出る。雨は15分程で上がっていて、傘は使わずに済んでいた。小平市と箱根ヶ崎駅を結ぶバス路線と武蔵村山市内を走るコミュニティーバスのバス停がある。どちらに行こうかと考えたが、小平市から町田に戻るには電車の乗り継ぎがややこしい。やはり、八高線と横浜線の乗り継ぎだけで済む箱根ヶ崎が妥当と思った。バス停の名は横田。横田と言えば、武蔵村山市、福生市、瑞穂町に跨る、米軍基地の名は“横田基地”である。
 バス停で暫くバスを待つ。箱根ヶ崎駅行のバスは、青梅街道を走るが、途中の峰の交差点で左折し、三ツ藤地区の住宅地をループしてまた峰の交差点に戻り、後は青梅街道を箱根ヶ崎に向かって走る。バスの乗客は徐々に減り、2時58分箱根ヶ崎駅前に着いた時は、唯一の乗客になっていた。
 今日のウオーキングは傘の必要は無かったものの、予報に反して終日の曇空だったのは残念だった。また野山北・六道山公園で選んだ道は、終始尾根コースとしたが、水田のある谷戸を通ればビオトープなどのある所もあるはずだったので、見られる草花もさらに多彩だったかも知れない。いつかまた狭山丘陵を歩く機会を作り、違う一面も見たいと思う。
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写真1枚目は、武蔵村山市の六地蔵、2枚目は都立「野山北・六道山公園」インフォメーション・センター



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