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9月23日 狭山丘陵を歩く(1/2) 

2013年09月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 9月23日月曜日は秋分の日の祭日、天気予報は日中は晴れ、朝夕曇りにわか雨だった。今回は、山野草撮影にちょっと足を伸ばし、狭山丘陵の一角、都立公園の“野山北・六道山公園”に行ってみることにした。
 起床が遅くなり、10時前に家を出る。曇り空である。「現地に着く頃には晴れるのでは…」と思いながら、自転車で町田駅に向かう。横浜線で八王子へ、八王子からは八高線に乗り換え、瑞穂町の箱根ヶ崎駅へ。電車はどちらも墓参や行楽スタイルの人が多く、立ったままでの移動になった。
 11時3分。箱根ヶ崎駅に到着。駅舎は近年改築されたらしくモダンな造りである。期待に反し、空は相変わらずどんよりと曇ったままだった。駅前広場から通りを渡ったところのコンビニで食料を調達。公園の入り口までの距離はバスを使う程ではない。地図を見ながら瑞穂町の市街地を歩く。10分程、街中を歩き青梅街道を横断すると、電柱に「六道山公園」の文字と矢印が見られるようになる。
 11時30分、住宅地の中の交差点に「大日山遊歩道入口」の指導標があった。坂道を上り、森に向かう。遊歩道と書かれてはいたが、小形車が走行できる舗装道路だった。空気が良くなると思いきや、家畜小屋からの臭気。それから解放され、尾根の上に近づくと今度は香の香り。坂道が尾根の上で平坦になる所から150mほどは細長い墓地沿いの道になっていた。彼岸の中日であり、墓参の人が多く見られ、線香があちこちで焚かれていた。
 墓地が途切れる辺りの道端で、カラスノゴマ(烏の胡麻)の花を見つけて撮影。墓地から少し行くと右側の窪地に野球グランド。少年達の声が響く。名は石畑公園らしい。狭山丘陵は中に山口貯水池や村山貯水池を含む広大な森が広がっているが、最高点でも標高194m、名の示す通り丘陵である。「行く先に何があるか分からないな」と思いつつ歩く。畑地の境界のフェンスにマルバルコウ(丸葉縷紅)の蔓が絡み、綺麗な朱色の花を咲かせていた。グランド脇を通過すると、富士見台公園がある。芝生の広場が広がっている。道の分岐が多く、地図で確認しながら歩く。
 11時49分、“出会いの辻”に到着。ここで高根山遊歩道が合している。右に折れ、六道山公園へと歩を進める。辻から直ぐの所に刈込みされた草地の斜面があり樹木が点在。緑一色の草地の中に、真っ赤な彼岸花が数本咲いていた。コントラストが妙である。草地の端にはカタバミ(片喰)の群落があり、鮮やかな黄色の小花を並べていた。どちらかと言うと季節感の無い花である。
 11時57分、展望塔のある六道山公園に到着。緩やかな芝生の広場の最高点に5階建てのレンガ状タイル張りで細長いビルの様な展望塔がある。早速、階段を屋上の展望台に上がってみた。余り広くは無い屋上展望台だが、7,8人のカメラマンが三脚をたてたりしている。どうやら野鳥狙いの様子。生憎の曇天、雲も低く遠望は効かない。公園内の樹木の上に平野部の町並みと多摩丘陵が霞んで見え、高尾山から奥多摩の山々もシルエット状態で高い峰は雲の中だった。
 展望塔を降り、芝生の中のテーブルで食事にする。芝生の中にピンクの草花が見えた。寄ってみるとアレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)だった。盗人萩は半月形の実が2個繋がり盗人の忍び足の足跡に似ることから付いた名であるが、荒地盗人萩の実は4〜6個の実が繋がっている。外来種であるが、これが在来なら名前は違うものになったに違いない。マメ科特有の蝶形花のサイズも同属の盗人萩や藤甘草より一回り大きい。その荒地盗人萩の根元付近にも見慣れない小さなピンクの花があった。花の形でこれもマメ科であることは分かった。帰宅後、写真を図鑑で調べ、ヤハズソウ(矢筈草)と確認した。
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写真1枚目は墓地脇を通る瑞穂町の大日山遊歩道、2枚目は六道山公園の展望塔



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