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9月1日 津久井湖城山公園から雨乞山を経て、愛川町半原へ(3/3)  

2013年09月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 下りの尾根道は、傾斜が増してくる。雨水で抉れた歩道は土嚢で補修されていた。どこかに見晴らしの効く場所はないかと期待していたが、それがないまま1時47分、峠状のY字路に到着。真っ直ぐ行くと、いくつかの峰を越えて三増峠に至る山道である。首都圏自然歩道はY字路をV字に折り返し韮尾根のバス停に至る。時間的には余裕があるが、雨乞山の登りは体力的に余裕が無かった。さらに山道を行ったとしても、山野草や眺望は期待薄でもある。この時節に歩く魅力は無い。迷わず韮尾根への下山路を選ぶ。
 
 緩い傾斜の歩き易い道だった。小さな唇形の花を付けた草花を見て写真を撮ったが、既撮影の犬塔花だった。写真を撮ろうとしゃがんでカメラを構えると帽子のひさしから汗がポトポト垂れた。2時2分、谷間の1軒家の脇を通る。建物はまだしっかりしていたが、無人らしく玄関近くまで雑草が生えている。この家の所からは浅い谷の小形車が通れる道幅になった。普通のものの倍もあろうかと思われる大きなな葉の草小赤麻もあった。「ミヤマイラクサか?」とも思ったが、刺は無く葉柄も赤い。やや盛りを過ぎ実の方が多くなった藤甘草の群落なども撮る。平地が近くなった所でオオブタクサ(大豚草)が倒れ掛かり、道を塞いでいた。道の刈り払いの後で一気に成長したものが倒れたのであろうか? 大豚草や豚草は、風媒花で花粉を撒き散らすので、花粉症の原因にもなる帰化植物だ。
 
 2時13分、民家と畑が広がる緩やかな斜面に出た。首都圏自然歩道の一部ではあるが、この時節のこと、山中では誰一人出会う人はいなかった。やっと展望が効くが俯瞰するような眺めではない。韮尾根のバス停までは一直線の道だが、畑地の中で左折する。バスの便の良い、愛川町の半原に行くためだ。道脇で大きく成長したシロザ(白藜)が花穂を付けていた。葉の色が普通の草の緑色とは異なり、かなり青みがある。アレチウリ(荒地瓜)や群生していたカヤツリグサ(蚊帳吊草)も撮る。台地の端まで来ると、ゴンズイ(権瑞)の木が、真っ赤な小さな沢山の実を吊り下げていた。台地の南端の住宅地を抜けて国道412号線に出る。半原に向かって谷を下る近道を期待したが、存在しないようであった。
 
 国道の歩道を半原の町を流れる中津川に向かって下る。途中に、あいかわ公園と服部牧場への分岐があるが、多くの乗用車が出入りしていた。半原の住宅地に掛かる所で国道を離れ、中津川に架かる日向橋に向かって近道を歩く。日向橋から中津川を見ると、河川敷にテントを張ったりして川遊びをする人達が見える。
 
 半原の中心から2km弱中津川を遡れば、宮ヶ瀬ダムである。昨年は8月19日に自転車で、津久井湖城山公園に行き、その後、県道510号線を串川橋まで走り、国道412号に左折して韮尾根のバス停を通って半原に下り、あいかわ公園の入り口に自転車を置き、宮ケ瀬ダムとあいかわ公園を歩いた後、また自転車で県道54号線を相模原に帰る旅をした。やはり暑い日で、54号線の河岸段丘のアップダウンは疲れてきつかった。今回は歩きなので、日向橋を渡った所の半原バス折り返し所で歩きは終了である。
 
 半原折り返し所へ2時52分着。50分発の淵野辺行きバスが走り去るのが見えた。時刻表を見ると、次の淵野辺行きは3時50分発。1時間に1本だった。厚木バスセンター行きの方は30分間隔にある。10分ほどして厚木バスセンター行きのバスが来た。本厚木駅から町田は小田急線で中6駅、淵野辺駅から町田はJR横浜線で中1駅。同時発なら淵野辺経由にしたいところだが、先発のバスで厚木経由の方が早く帰宅できそうで、暫く迷ったあと乗車した。乗り込んだ客は6名ほど。発車時刻の2分ほど前に淵野辺駅からのバスが来た。結局は、そのバスを見て気が変わり厚木行きのバスを降りる。
 
 バスは折り返し所に停車すると、運転手が降りてきて車体の清掃を始めた。長い羽箒で周り中の窓の埃を払い、次にタイヤの側面を洗浄液掛けて拭き、バックミラーやフロントガラスのクリーニングもしていた。まるで自家用車のオーナーみたいである。そう言えば先の厚木行のバスの運転手も待機時間中に窓の掃除をしていた。この様子にひき替え、先週の「赤城山直通バスは、窓越しの写真がボケるほどガラスが随分汚れていたなあ…」などと思う。
 
 3時50分。自分が唯一の乗客で半原を発車。しばらくは中津川の川沿いを走る。河原のあるような場所には、車が沢山止まり川遊びを楽しむ人の姿が多く見られた。乗客が増えて来たのは相模原市の市街地にかなり接近してから。距離の半分位は、乗客は自分だけだった。5時頃に町田に帰着した頃は、暑さはすっかり和らいでいた。
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写真1枚目は、首都圏自然歩道の分岐標識(韮尾根付近)、2枚目は愛川町半原の日向橋上から中津川の上流を見る(奥の橋は国道412号愛川大橋)



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