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9月1日 津久井湖城山公園から雨乞山を経て、愛川町半原へ(2/3) 

2013年09月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 天気が変わる兆候は無いので、予定通り首都圏自然歩道の「山里から津久井湖への道」を逆コースで辿ってみることにする。先ずは公園を出て根本の集落を通って一旦尻久保川の谷に下り、根小屋地区の台地に上り返す。小形車が通れる舗装道路である。
 
 根本地区の民家の脇でニラ(韮)が沢山の星型の花を付けている。谷に下った当たりの道脇の、実のついたノブドウ(野葡萄)の蔓に、花も残っていて、雄蕊と花弁が付いているものもあった。先日、日向薬師へ歩いた時の撮影では雄蕊と花弁が落ち、雌蕊と花托だけの花になっていたので、接写を試みるが、風があって被写体が動くのでなかなかちゃんと撮れない。折り返しの急坂では、苧がぎっしりと花房を垂れていたので、また撮影。鉄葎、石垣上の目の高さにあった蔓穂の花も再撮影する。根小屋地区の台地に出た後のT字路脇に、キキョウ科の釣鐘状の花が草むらに倒れて咲いていた。多分、園芸植物であろう。カンパニュラ・イザベラに似てはいたが…
 
 道は根小屋地区の台地から串川沿いの県道510号線に下る。坂の途中、圏央道の相模原ICと同時に工事されている県道510号線の新道の架橋工事現場があった。山側の車線は完成しており、谷側の車線の工事だが日曜日のためか静かだった。県道を横断し、11時49分、串川の平井橋を渡る。久保田酒造の脇に曲がると、ほとんど人に踏まれていない道になる。これで正しいのかやや不安に思ったが、交差点など要所には必ず設置されている指導標は無い。そのまま進むと左に折れ、段丘斜面の中を上る道になった。道は踏まれてはいないが、雑草の刈り払いはされていた。
 
 道は段丘の森の中をジグザグに上る。森はかなり傾斜があるが、道は比較的緩傾斜になるように付けられていた。すっかり寂れている印象だが、車が主要交通手段になる以前なら、集落間を繋ぐ生活道路であったのかも知れない。坂の途中にモミジガサ(紅葉笠)が咲いていた。花茎の先が枝分かれし、白い花筒がスギナの葉のように沢山付いているが、接近しないと開花しているか分からない。白い花筒の先端からは蘂が出ていた。
 
 12時丁度に明日原の台地の畑地の脇に出る。8分程の上りだった。正午にはなったが、昼食休憩の適地ではない。畑との境に高さが2m位もあるのではと思われるアオゲイトウ(青鶏頭)があった。台地の反対側の谷は砕石場らしく山肌が大きく切り崩されていた。しばらく畑地を歩くと明日原地区の集落になる。民家の牛舎の脇を通ると、中の牛が通行する自分を見ていた。民家の脇の木にヤマノイモ(山の芋)の蔓が絡んで球形の雄花が付いた花穂を立てていた。雌株は確認できなかった。民家の間を抜けると、2車線の舗装道路横断する。県道65号線、三増トンネルを通って愛川町の中心部に至る道路だ。かなり交通量がある。指導標を見て緩やかな傾斜の畑地のある台地の境界の道を行く。串川の谷には中野地区の集落、その先は根小屋地区の台地と城山。根小屋地区の台地の先には、南高尾山稜が見える。暫く行くと、木陰にベンチが設置されていた。
 
 12時15分、木陰のベンチで昼食休憩にする。暫く流れ出る汗が止まらない。汗が少し落ち着いてから弁当を開いた。数十メートル先の方で、養蜂でもしているのか、小形車が停まっていて網を被っている様子の男性が作業をしていた。食事中に車が1台来てベンチの近くの木陰に停まった。犬を連れた男性が降りてきて、「暑いですね」と声を掛けてから、作業をしていた人の所に行った。
 
 20分程の食事休憩の後、再出発。道はまだ山には向いていない。若干下ったところで幅の広い道は終点だった。頭の欠けた石像があり、前に金属製の小さな鳥居が立てられていた。指導標に雨乞山1.7km、やって来た方向は城山4.3kmと書かれている。
 
 ここからは細い山道だった。山肌を巻くように登って行く。自然歩道として定期的に整備しているらしく、刈り払いはされている。もしそれが無かったら覆いかぶさる夏草をかき分け無ければ進めないであろう。8分程杉の植林の道を進むと尾根の上に出た。ここからは尾根道になるが、余り急な上りは無い。登山路でコウヤボウキ(高野箒)が開花し始めていた。蘂はでていたが、まだ開く前の様だった。檜の植林の尾根を進む。展望は全く効かない。時折、蜘蛛の巣が道を横切っている。最初は手刀を切ったりしていたが、適当な枯れ枝を拾い、前で振りながら歩く。足元の邪魔者は刈り払いしてあっても、蜘蛛の巣ばかりはどうにもならない。晩秋には赤熟するミヤマシキミ(深山櫁)が黄白色の丸い実を付けていた。
 
 1時3分、桜山に0.4kmと書かれた分岐に至る。雨乞山までは0.7kmとある。ここからは急登が多くなる。木の根と小石の坂道、躓いたり浮き石を踏まぬよう歩を進める。蜘蛛の巣払いをしていた枯枝がストック代わりになる。急登になると、流石に暑さが応える。植林の中で日差しこそ遮られているが、吹き抜ける風もない。頭がやや重く感じ、熱中症の恐れもあった。ゆっくりと足を運ぶ。
 
 やがて傾斜が緩くなり、道脇にベンチがあった。山頂が近づいている気配だったのでそのまま進む。まもなく雨乞山429mと書かれた立札があった。1時25分になっていた。展望は全く無く立札が無かったら、頂上に来たのかも分からない。立札の付近に広場は無く、山道が真っ直ぐ続いているだけである。腰を下ろす場所を求めて通過する。
 
 道の左右は檜の植林、左側はまだ木が若い。何年か前ならば、伐採地に植林したばかりで展望があったであろう。今は樹間から離れた山がチラチラと見える程度である。反対側も幹の間から遠い平野部が垣間見えた。道脇に木の枝を数本並べてあるところがあり、座ってザックを下ろし飲料を飲む。
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写真1枚目は平井橋から明日原への道、踏み跡が無い(^^;、 2枚目は雨乞山の山頂標識



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