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5月6日 三浦半島の葉山町へ（2)　

2013年05月11日
テーマ：自然探訪

国道を海岸の葉山公園に向かう。南に400m。葉山御用邸正門前の三叉路に出る。逗子駅からのバス、海岸廻り、山廻りともに葉山(一色)の終点でもある。途中、艶のある厚い葉を持ち、白い花弁で中心部に向かって黄色みがかり、中心の筒状花はオレンジに近い色のガザニアの花がこんもりと茂り、歩道に垂れていて綺麗だった。園芸花は余り撮らないMOMOだが、美しさに惹かれシャッターを切る。ニラより一回り大きい、ハタケニラが歩道の脇に多く見られた。葉山御用邸の正門は閉ざされているが、警備員の詰所があり警官が立っている。御用邸前三叉路から川を渡り、280mさらに国道を歩く。先刻歩いた三ヶ岡山を振り返って写真に撮る。まだ距離が近いのと、屋並があるので、山体の一部ではある。道路標識で葉山公園入口を確認し、やや狭い道路を200m歩く。民家の入口にエボルブルス(アメリカンブルー)が綺麗に咲いていてまたカメラを向ける。
　
14時16分、葉山公園に到着。ここも神奈川県立公園である。海岸に沿った細長い公園で、あまり面積は広くない。黒松の林の中に、芝生広場、遊具広場、駐車場があるが、見ものは海岸の砂浜沿いのハマナス花園である。この公園は、かつては御用邸の馬場で戦後払い下げられたとのこと。直ぐに海岸に向かう。南からの風がかなり強い。ハマナスの花は5月から8月に開く。バラ科の落葉低木で、枝には太い扁平な刺と針のように小さな刺が混生する。紅紫色の花は径が5cmから8cmと大きくで一重の大きなバラの花の感じだ。最盛期ではないが、点々と花が開いていた。ただ、写真を撮ろうとすると、風に煽られて揺れ花びらも曲げられたりする。それでも花壇の中を歩き、何枚かの写真を撮った。ハマヒルガオも沢山咲いていたが、やはり風になびいている。風当たりの多少弱いところで撮影する。他にマメ科のミヤコグサとハマエンドウの群生、そしてハマダイコンの花も撮ることができた。ハマナスには白花もあった。常緑低木のトベラの花も撮れた。ここまでやってきた甲斐があったと思った。公園の北端で三ヶ岡山の写真を撮っていたら、外を警官が歩いてきて、手を交差させ×のサイン。「通るのでちょっと待って」かと思いきや、「御用邸は写真撮影禁止です」との事だった。
　
葉山公園を出て、砂浜を北に向かう。川には橋があったので、浜伝いに歩けた。御用邸の屏に沿って歩く。砂浜だけでは無く、芝生と岩礁のある小さな岬もある。そこここで家族連れが遊んでいた。ハマヒルガオやミヤコグサも風あたりの弱い所で撮り直す。ヒトツブコムギであろうか、丈は30cmほどしか無かったが、麦の群生も見られた。1月の荒崎シーサイドハイクでロゼット葉を撮ったハマボッスも白い小花を密生していた。コマツヨイグサも点々と見られたが、夜に全開する花、午後ではシャキっとした花は無理である。
　
御用邸の北端を過ぎた所で、浜から出る。松林の中に遊具のある小公園があり、遊具広場の周囲はガザニアの花に縁どられていた。品種は国道端で見たのと同じ白花だった。
　
葉山公園からほぼ1km歩き、一色海岸のバス停付近に出た。15時5分、まだ陽は高い。すぐ脇が「葉山しおさい公園」だった。有料で300円。ちょっとだけ思案したが入ってみることにする。しおさい公園の中には、博物館、和式庭園に一景庵と潮見亭の二つの茶室、そして黒松林があり海岸にはパーゴラテラスもある。この公園は昭和62年(1987年)の開設で、それまでは葉山御用邸の別邸であったとのこと。博物館に入ってみる。外観は平屋の感じだたが地下展示場があった。深海から浅瀬までの魚介類の標本やジオラマ、昭和天皇が採集された標本があった。庭園ではカエデの若葉と人工の小さな滝の感じが良かった。黒松の林の中にはユリ科のアマドコロもあったが既に花は終わっていた。ツツジも少し残り花。アヤメが何株もあるなかの1株だけ咲いていた。歩いているうち、また腹の具合が怪しい。博物館のトイレの世話になる。
　
15時40分。「葉山しおさい公園」を後にする。帰りは山回りのバスに乗ろうと御用邸前の三叉路に引き返し、国道を次のバス停、旧役場前まで15分ほど歩いた。しかし10分に1本ほどあるはずのバスがなかなか来ない。停留所でバスを待っていた地元のおばあさんと、話をしたりして20分以上待ち、ようやく満員のバスがやって来た。逗子駅に戻ったときは16時半を過ぎていた。
　
逗子駅前の和菓子店で最中を土産に買って、行きのルートを折り返し帰宅した時は18時半を回っていた。ともかく葉山町まで出かけた成果はあったので、満足できる1日になった。
　
写真1枚目はハマナスの花、2枚目はトベラの木の花と葉山公園の砂浜、後方の岬は長者ヶ崎

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