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パトラッシュが駆ける!

私と朝ドラ 

2013年04月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

世田谷から上野駅まで、タクシーに乗ったら、
ざっと四〜五千円はかかるだろう。
二十歳そこそこの、女性であるからには、
たんまりお金があるとも、思えない。
そして彼女、元気だ。

私だったら、理由もなく、そんな金遣いは出来ない。
急ぐから?
昼日中の東京は、込んでいるから、電車で行く方が、
むしろ早いくらいだ。

上野まで行ったものの、彼女、気が変わり、
また世田谷に戻ろうとする。
またもや、タクシーを拾う。
これが実に偶然なのだが、来た時と同じタクシーに当たる。
やあ、またですねと、運転手が言う。
それから二人、ねんごろになる。

そんな都合のいいことが、あるものか。
あまりにも、出来過ぎていて、これで私は、いやになってしまう。

思い返すと、前回の朝ドラでも、そうだった。
青年がじっと視ると、相手の正体がわかってしまう。
これを超能力と言うのだろう、彼には、
人の考えていることが、見えるのだそうだ。
そんなバカな・・・
私はたちまち、白けてしまい、その後のドラマを見る気がしなくなった。

我が家では、時間の関係で、朝ドラを見ながら朝食を食べる。
それが、恒例だから、「朝飯ドラマ」と言えなくもない。
結婚以来だから、もう何十年にもなる。

それが最近、途中で見ることを、やめてしまっている。
「そんなこと、あるわけがない」
と言うことを、まじめくさってやられると、私は何だか、
バカにされたような気になる。
「視聴者なんて、この程度でいい」
舐められているような気分になる。
「だったら、やめてやろうじゃないか」
こっちだって、言いたくなる。

問題は、世間の皆さんが、寛容であることだ。
「私も見るのを、やめました」
なんていう話を聞かない。
とすると、私だけの憤りなのだろうか・・・
私が歳を取り、柔軟性に欠けるようになったのだろうか・・・
つい考えてしまう。

私が歌舞伎を好きなのは、リアリズムと対極にあるからだ。
時代考証は、出鱈目、ストーリーの整合性もない。
「これは嘘です」「これは作り事です」と、
最初から開き直っていて、しかしそこに、
人間の普遍的真実を見せる。
夫婦、親子、主従などの情愛を、きらりと光らせる。
私はこの、きらりを見たさに、芝居に通っている。

リアリズムの弱点は、それに徹しないといけないところだ。
「本当です。真実です」と言い募っておきながら、
そこに綻びが見える。
無理がある。
するとたちまち、作り物の匂いがしてしまう。

今回の朝ドラは「あまちゃん」
三陸の海辺の町が舞台だ。
ヒロインは高校生ながら、今時珍しい、
海女さんを目指している。
「なるほどなあ・・・」
視聴者にとっては、知らない世界を覗くことが、何より楽しい。
その点では、申し分のない設定なのである。

三陸の海の青さが、爽快だ。
ヒロインの母を、小泉今日子、祖母を宮本信子。
その他にも、芸達者がたくさん出演している。
さすがにNHKの看板番組、金をかけただろうことも分かる。
本当なら、楽しいドラマのはずなのである。

にも拘わらず、私は、もう、かなりのところへ来ている。
あと一押しかもしれない。
「んなバカな」が、さらに続くと、私はリタイアを余儀なくされるだろう。
そうすると、二回連続ということになる。

もしかすると、このままずっと・・・ということも、
あり得ないではない。
別居が度重なると、離婚に至るというではないか。
私と朝ドラも、そんなようなところに来ている。



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例外です

パトラッシュさん

私も、テレビはあまり見ません。
ニュースとスポーツが主です。
例外的に、朝ドラを見ております。
朝飯ドラマですので。

2013/04/14 19:05:08

いい加減な性格ゆえ

我太郎さん

テレビは自然物と旅物しか見ませんが、朝ドラは嫁さんが欠かさず見ています
狭い部屋ゆえBGMで聞いていますが、ちょろちょろっと横目では見ます
今回のドラマは、誰が主役でも良い豪華キャストゆえ興味があります
基本的には映画もテレビも見ませんが、
ドキュメンタリーよりフィクションの方が肩が凝らなくて良いです

2013/04/14 08:33:33

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