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早春の山の花を求め再び… 

2013年03月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 17日、今度は家内を誘い、裏高尾の日影沢から林道を歩いて小仏城山(670.2m)に登り、東海自然歩道を相模川に向かって下り、相模湖駅まで歩いて来た。

 10日に高尾山に単独行したものの、咲き始めのハナネコノメ、ダンコウバイ、アズマイチゲしか収穫が無く、心残りだった。

 高尾駅から小仏行きの10時12分発のバスに乗車。晴れた日曜日とあって、やはりバス待ちの客が多い。八王子市の裏高尾町は、南浅川沿いに梅園が多くあるため、梅見しながらの軽ハイキングをする客が半数以上だ。増発バスが出て、座ることができた。

 先週の高尾山帰りにバスに乗車した日影バス停で下車。半数以上の客が降りるかと思ったが下車したのは10人程だった。

 5,6人の人が、日影沢入り口の脇にある家の庭を見ているのに家内が気付いた。自分等も寄ってみた。カタクリ、ショウジョウバカマ、アズマイチゲなどの花が植えられ、花を付けていた。

 南浅川の橋を渡ったところに、南浅川の下流方向に向かって、古くなって苔も付き始めているが谷から柱を建て木製で手すりのある横断歩道橋の形のような通路が設けられている。先週ちょっと入ってみたが、15mも歩かず引き返していた。この木橋の通路は40m程で終わり、南浅川の流れの近くに降りられるようになっている。実はその辺りがハナネコノメの観察適地だったのだ。20人位の人達がいた。
 先週、高尾山の自然研究6号路で撮影したハナネコノメは開き切って居なかったが、ここで最盛期のハナネコノメを撮ることができた。また、ハナネコノメのみならず、開花し始めたばかりだったがヨゴレネコノメ、そしてじっくり見ないと花があるのが分からないチャルメルソウも撮影できた。

 10時50分、日影沢の林道歩きを開始。キャンプ場までの間に点在するアズマイチゲは、先週歩いたときは午後だったので満開だったが、今回は開きかけのものが多かった。午後でないと日照が無いためのようだ。

 小仏山頂に至る日影沢の林道は、キャンプ場を過ぎると、沢の両側の斜面が杉の植林の中の道になる。道沿いでは、ユリワサビの花が見られただけだった。沢が奥まったところは急坂がしばらく続く。斜度が15度は越えているだろう。そして沢筋を離れ、北側の尾根の斜面に折り返す。そこに車止めのゲートがあった。そこから先は城山山頂のNTTの無線塔の保守車両や頂上の茶屋の車以外は入れないようだ。日当たりの良い林道脇に、3種類程のスミレが咲いていた。切れ込みの多い変わった葉のエイザンスミレらしいスミレもあったが、残念ながらまだ蕾みだった。ミツバツチグリも1輪、満開だった。

 小仏城山頂上の手前の500m程は伐採されていて、見通しが良い。風が来たときに数回、周りが煤塵のような濁りを感じたが、どうやら杉花粉の飛散らしい。花粉症の身だったら堪らないであろう。
 
 伐採で日当たりの良くなっている道の脇に、白い花が点々。近付いてみると、センボンヤリの花だった。これも自分にとって、初認識の花。嬉しかった。20〜30代の頃、足しげく山に通っていたので、見ていた可能性はあるが、当時は高山植物にしか食指が働かなかった。
 もう一つの発見、1株だけだったがタンポポが咲いている。もしやと思って撮影後、花首の総苞の特徴を見る。相模原の自宅付近ではセイヨウタンポポしか見られないが、カントウタンポポだった。
 1輪だけだが黄色いカタバミの花、そしてマムシグサが1本、30cmほどの高さで葉はまだ開いていないのに花を咲かせていた。

 12時20分頃、小仏城山の山頂着。茶店があり、高尾山から来る人々が多く、賑わっている。(写真掲載)公衆便所も水洗式だ。城山から高尾山に続く尾根は桜の並木のようになっている。標高が500mを越えているので、まだまだ蕾は堅いが、花の時期には山の上とは思えない人出になることは間違いない。頂上はゆったりとした小公園のような感じで無線塔もあるが、緩い傾斜の芝生。そしてラッパスイセンが真っ盛りの花畑もあった。標高670mの山の頂とは思えない。高尾山越しに平野部も見えたが、霞んでいて八王子市の付近のビルが確認できる程度。

 昼食を摂って、1時過ぎ相模川の谷に向かって下山開始。何箇所か緩い尾根道になる箇所もあるが、全体には階段の多い急な下りだ。こちらも杉の植林がかなりの間続く。かなり風が強くなった。南寄りの風だが、冷たく感じる。
 途中、樹間から中央高速道が見下ろせたが、上り車線が大渋滞していた。小仏トンネル付近でなにかあったのだろうか?
 杉林の途中、雑木が混じり、黄色い花をつけたダンコウバイが何本か見られた。アブラチャンは咲き初めで花が小さかった。キブシの花もあったが、蕾の状態のようだった。
 杉と檜の植林が終わり、雑木林になるともう里は間近。 2時10分頃、千木良の里に出た。

 相模湖の駅に向かうバスをタイミングが良ければ使うつもりだったが、1時間に1本のバスで、40分ほど待ちになる。家内にまだ歩けるか聞くと大丈夫とのこと、相模湖の駅まで歩くことにした。バス停は国道20号線にあるが、国道を30分余の歩きは戴けない。高尾山から小仏城山を経て、千木良の里に降りてきた道は東海自然歩道の一部。ここから相模川を渡って、対岸の嵐山の尾根に繋がっている。これを対岸の奥畑の集落までたどることにする。

 千木良の集落は相模川の河岸段丘にあり、相模川に架かる吊橋の弁天橋に向かい、100mほどジグザクの細道を下る。(写真掲載)
 下る途中の道で、思わぬ収穫があった。小さな空色の花が沢山咲いている。ホタルカズラと同じムラサキ科の花は、色から想像できたが、帰宅後図鑑を当たると、ヤマルリソウであった。この花も自宅周辺では見られない。他にジュウニヒトエ、地味だがカンスゲの花も見られた。
 弁天橋の手前の小さなピークに弁天の社がある様だったが、立ち寄らなかった。この当たりの相模川は津久井湖と相模湖の間にある沼本ダムのダム湖になっている。

 吊橋を渡ると、また河岸段丘上の奥畑の集落まで急登だ。川岸にキャンプ場があるので車道にはなっているが傾斜がきつい。下りなれた足には少々こたえる。長く続くことはなく、まもなく奥畑の集落を通る2車線の車道に出る。津久井への国道は嵐山の南を通るので、北側を通るこの道路はでは車に出会わなかった。道路の片側ではあるが歩道もあった。5分ほど歩いたところに嵐山の登山口があった。東海自然歩道とお別れである。

 相模ダムを過ぎると直ぐ、国道412号線と出会い、相模湖大橋を渡る。橋を渡ったところから国道と分かれ近道を相模湖駅へ。3時5分。中央線相模湖駅に着いた。

 微かに期待したキクザキイチゲやシュンランには出会えなかったが、思わぬ花との出会いもあり、収穫の多い山歩きに満足できた一日だった。 



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Re:今日は

MOMOさん

mariji3さん、コメント有難うございます。

今回は日影沢での花撮りも一つの目的にしてたのと、1週前に高尾山に登っていましたし、家内も同行でしたので小仏城山だけにしました。

 日影バス停から林道1.5時間で小仏城山に着きましたが、下りは足を痛めないようゆっくり歩いたため相模湖の駅まで2時間を要しました。

2013/03/23 02:28:34

今日は

mariji3さん

先日のコメントには
失礼致しました。

連れ合いと山歩きでしたか
日影沢林道から入り相模湖弁天島に
そして相模湖駅でしたか。

このコースは未だ歩いてません
桜が開けば又趣が変わって来るかと
思います。その内に利用してみようかと
考えてます、参考させて下さい。

2013/03/22 10:02:56

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