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パトラッシュが駆ける!
食うべし食わぬべし
2012年04月13日
テーマ:テーマ無し
この冬、体重が70キロに近付いてしまった。
標準体重より、一割がた多い。
現在ただいま、体調も良いのだし、一割くらいで騒ぐことはない。
そう思いつつも、しかし喜ばしい事態ではない。
気が付いたら、坂道を転がる、雪だるまになっていた。
なんてことが、ないとも限らない。
それで、ダイエットを決意した。
私が太りたくない理由は、ただ一つ、颯爽と歩きたいからだ。
運転免許を返上してしまった私は、今や、公共交通と自分の足が頼りだ。
旅は、私の生き甲斐でもある。
歩けなくなったら、人生が終りだと、そのくらいに思っている。
もう一つ、見てくれの問題もある。
突き出た腹をかかえ、身体を揺らしながら歩く人を見て、ああはなりたくないなと思う。
何時も背筋を伸ばし、歩幅を広く保ちたい。
今でも、駅の階段は、二段ずつ上がっている。
これを続けたい。
私の場合、これが出来なくなったら、あの世に近づいたと思われる。
ご飯を、三割ほど減らした。
パンも麺類も、同じくである。
デザートの菓子類はやめ、フルーツだけにした。
体重計の数値が、じりじりと下がりつつある。
「随分と小食になったものね」
「仕事を辞めたのだから、これでいい」
「意思が固いこと」
「私の底力を見せてやる。やるとなったら、とことんやるんだ」
妻に向かい、大見得を切っている。
私は昔から、凝り性のところがあり、何かに熱中すると、しばし、そのことばかりになる。
今は、ダイエットに凝っている。
毎朝毎晩、体重計に載り、数字を睨んでいる。
* * *
「六ちゃんが、回転寿司で8皿食べたそうです」
「ほんとかいな」
六は、孫の一人であり、現在5歳だ。
5歳が8皿である。
この先、小学生になり、中学生になったら、一体どうなるだろう。
考えるだに、恐ろしい。
「慶介さんたらね、あなたのフキ味噌をね、一度で全部食べてしまったそうです」
「あいつ、飯なんか炊くのかい?」
「職場にご飯があります。それをもりもり食べたそうです」
「つまり、うまかったってことだな」
「そうでしょうね、きっと」
慶介は、裏の家作の住人であり、つまり店子である。
食品スーパーの店長をやっていて、味にはうるさいはずだ。
その男が、私の作ったフキ味噌を、一気に一パック食べてしまった。
これは作者にとって、悪い気はしない。
しかし、どう考えても、一人で一度に食べる量ではない。
一体どれだけの飯を、その腹に入れたのだろう。
考えるだに、恐ろしい。
振り返って見れば、私にもそんな時代があった。
佃煮だけで、飯を5杯も6杯も食べたことがあった。
若いとは、そう言うものだ。
それで平気な顔をしていた。
今の私は、この身体を維持するだけの、カロリーでいい。
それが多いから、太るのである。
茶碗に7分ほどの飯を、よく味わいながら食べている。
但し、旅に出た時は別だ。
思い切りの放縦をやろうと思っている。
「汚く稼いで、きれいに使え」と言われる。
一つの金銭哲学である。
私のダイエットも、そんなようなものだ。
* * *
若い頃、食の細い友人が居た。
食べ物に、好き嫌いの激しい友人も居た。
今振り返ると、それらのほとんどが、大成していない。
大成とは、会社なら出世、自営業なら繁盛くらいのことだ。
中には、職を転々とし、早死にしたのも居た。
ここにおいて、私は一つの結論に達せざるを得ない。
大食は、恥じるどころか、むしろいいことだ。
それ自体が、一つの資質ではあるまいかと。
だから、私が企業の採用担当者であったとしたら,一つの考えがある。
面接なんかより、食事会をやる。
入社希望者を一堂に集めて、飯を食わすのである。
おかずは沢庵と梅干だけ。
それをガラス越しに、じっと見ている。
もちろん、多く食った者が勝ち。
上位から順々に採用してい行く。
その際に、早く食べ終わった者が、さらに好ましい。
これは、会社を経営する友人に聞いたのだが、悠長な者と気の短い者が居たら、
短い方が、おおむね仕事をよくこなすそうだ。
何となく、分かるような気がする。
「早飯早糞芸のうち」という例えもある。
従って、早くたくさん食べた者が勝ち。
こう言うことになる。
慶介は、意外な出世をするかもしれない。
孫の六も、案外大物になる可能性を秘めている。
そう思うことにした。
* * *
ダイエットというのは、最初は順調に滑り出すものの、
次第にその速度が鈍るのだそうだ。
雑巾と同じ、絞れば絞るほど、水が出にくくなる理屈だ。
私は今、難しいところに差し掛かっている。
気の短い私は、順調に成果が現れる内はいいが、一旦鈍ると、もうやる気を失くす。
困ったものだ。
気まぐれなのである。
だから、友人が言った言葉「気の短い方が有能だ」は、
必ずしも当たって居ないような気がする。
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