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筆さんぽ
長屋の花見」タイランドスタイル(最終回)
2024年03月31日
テーマ:エッセイ
(前回) 「もし『ファンティ・ペンチン』に出られたら、ブン巡査は何がほしいのだい?」。ぼくはウイスキーをすすめながら聞いてみた。 ぼくは、聞いたあと考えた。世の中には、現実的になれ、と忠告する...
「長屋の花見」タイランドスタイル(3)
2024年03月30日
テーマ:エッセイ
(前回) 「いきなり幸せになるところなんか『ファンティ・ペンチン』みたいね」。もうひとりの天使も加わってきた。 「なにそれ?」。ぼくには、はじめて聞く言葉だった。 『ファンティ・ペンチン』という...
「長屋の花見」タイランドスタイル(2)
2024年03月29日
テーマ:エッセイ
(前回) そもそもぼくが花見を思いたったのは、サラカーン広場にあるこのカンラパプルクの花が咲くのを見てからである。 カンラパプルクのほのかな薄桃色の花びらの純情さは、日本の桜のようである。花...
「長屋の花見」タイランドスタイル
2024年03月28日
テーマ:エッセイ
さながら「長屋の花見」であった。 サラカーン(市役所)前の広場に植えられた、日本の桜に似たカンラパプルクの木の下で「花見」をたのしみたいと思って、世話になっているゲストハウス裏の長屋の知人たちを...
子規のちいさな恋
2024年03月27日
テーマ:エッセイ
正岡子規は、明治35年の秋、母と妹に看取られ、かなしいことに、34年と11カ月という短い生涯を閉じた。 春になると、子規のこの句が思い出される。 筍や目黒の美人あるやなし 子規 「目黒の美人」...