読書日記

『日本だから感じる88の幸せ』 <旧>読書日記1561 

2024年03月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:<旧>読書日記


石黒マリーローズ『日本だから感じる88の幸せ』宝島社(図書館)

この本も図書館へ予約した本を受け取りに行ってついでに書棚で見つけて借りたもの。「クウェート王室付きの元教師が見つけた」という注釈が題の脇に少し小さな文字で書いてある。

実は外国人の目から見た日本や日本の特質という類いのものは視点の違いが参考になると思っているので割と好んで読む。。ただ、この本は直近の同類本であるルース・ジャーマン・白石『日本人が世界に誇れる33のこと』(読書日記1533)と同様にあまり参考にならなかった。というのも、88の幸せを右ページに大きく項目名、左ページにその解説と言うか短い説明文が書いてあるというものがほとんどで内容を深く掘り下げるものではない。

構成としては
第1章 気遣い・心配りに感動したこと(1〜18)
第2章 日本語の美しさに勘当したこと(19〜38)
第3章 立ち振る舞いに勘当したこと(39〜56)
第4章 商品・サービスに感動したこと(57〜76)
第5章 受け入れる姿に感動したこと(77〜88)
括弧内の数字はエピソード番号である。

内容の浅さを見て貰うためにエピソード1を以下に丸ごと写す。
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01 日本の箸置きは目にもかわいく食卓が華やぐ
 みなさんは箸置きを使っていますか?ご家庭においては、なくても困らない、という理由から、特別なお祝いの席でのみ使う、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 日本に来て、お食事をするとき、まず初めにに目に付いたのが箸置きでした。陶器でできた桜の花びらをかたどったものなど、お食事を頂く前から目にもかわいく、お気に入りの箸置きを使ってご飯を食べれば、なんでもない日の食事でも、特別なものになります。

 西洋文化においても、箸置きは使われます。略式のフルコースで使われ、「ナイフレスト」と呼ばれます。フルコースでは通常、それぞれの食事に合わせたナイフやフォークを使いますが、ナイフレストが出された場合は、一皿食べ終えねごとに、ナイフとフォークを戻します。ナイフの刃を内側にして右側に置き、フォークは背を下にして左側に置くと「皿を下げて下さい」というサインになります。

 ナイフレフトも箸置きと同じように、可愛い形のものや、変わった形のものもあります。

 しかし、シルバーでできたナイフやフォークを置くように作られているので、丈夫にするために少し重さが必要です。一方、お箸の場合は木で作られたものが多く、軽い素材の箸置きでも使用出来ます。

 もし、お食事をとったお店で箸置きがなければ、お箸が入っていた上の袋で作ることもできますので、ぜひ回りの外国人に教えてほしいです。
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たまに1ページでは無くて3ページのものもあるが、こんなのがずっと続く。この本はレバノン生まれで1972年に日本へ来た著者が日本語で書いたものだと思える。上手な日本語であるとは思うけれど、何が言いたいのだろう?実は読み始めた時、この続きはどうなると思ってページをめくったら、もう次の項目だったので唖然とした。

著者自身の背景・バックグラウンドについてもまったく無くて、こんなことに(著者は)幸せを感じました、というだけの本。宝島社が著者にヨイショするために企画した本と断じた。
(2021年8月28日読了)



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