じゃばのひまつぶし

お宝は売れない 

2024年02月21日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし・生活

TVの「お宝鑑定団」は家内の好きな番組。私も伸介と石坂浩二の頃はたまに見たが、今は見ない。よくもこれだけ長く続く番組である。我が家には何もないが、皆さんの家にはいろいろな「お宝」が眠っているのだろう。

親父の形見というほどでもないが、残していたものに「春画」がある。絵巻物タイプで物語風になっている。昔、商売をしていた頃に借金のカタにもらったそうである。価値を見込んで大事にしまっていたというよりも捨てるに捨てられなかったのだろう。定年仲間との飲み会で披露すると珍しがられた。結構、好き者が多い。ま、嫌いな人は少ないだろうが・・・

大阪の絵を扱う店に鑑定してもらったら、「表装は年季物ですが、絵は印刷なので価値はないですね。2,3千円位でしょうか」。「2千円でも売ってしまえばよかったのに」と家内。私にとっては親父の若い頃をしのぶものである。持っていてもしょうがないが、箪笥の奥にしまいこんである。

昔、息子夫婦が来た時にその話をして、息子に見るか?と聞くと「見たくもない」。しかし、嫁さんが「見たい」。結局、お蔵入りのまま。嫁さん、形見に残すから。

土曜日の新聞に「エコリ〇グ」という中古品買取の店のチラシがあった。最近はこの手の店があちこちにある。それだけ高齢で亡くなった人が多く、残った家族が処分のために利用するからだろうか。
家内はこの手の店を冷かすのが好き。古いアクセサリを持ち込んで、思ったよりも高く売れたと喜んだり、安くて頭にきてやめたとか。ダンナのものは、海外土産の洋酒などは二束三文、重さで売れればいいのに。それは、寅さんのセリフ。

「お父さんから金目のものをもらったこともないし、お宝が何もないわねえ」とぼやきながらチラシを見る。
「ダンナを持ち込んでみるか」
「売れるものなら売ってるわよ・・・」

まあ、お互いにもう売れも買いもないだろう。本当の「お宝」とは売れないものなのだよ、奥さん。



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