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じゃばのひまつぶし
駆け足山形:肘折温泉〜仙台(3泊目)
2023年10月18日
テーマ:暮らし・生活
3日目は、10時前の村営バスで新庄へ戻る。最初の乗客は観光客が3人(内2人は我々)。皆さんそれぞれの宿の送迎バスを利用するのだろうか。途中でポツポツと3名乗車。1人のおばあさんが運転手と会話。運転手の声しか聞こえないが、バスの便数や停留所が減って不便になったとぼやいているらしい。運転手が「そういう事情を役場に言ってよ」という。乗客が少ないまま新庄駅に着く。おばあさんは次の終点の病院まで行くようだ。駅周辺も営業していない店が多いが、洋菓子店が目に付いたのは店舗が明るいせいだろうか。
鶴岡市や新庄市は交通量のわりに道路が広く感じたが、冬の除雪のためのものなのか。まばらな商店街を見ると過疎感が余計つのる。
新庄から山形へは、初のそしておそらく最後の山形新幹線・つばさを体験。山形新幹線は普通のJR列車も同じ路線を走るので、踏切があったり、反対側のホームに鈍行が停まっていたり、妙な感じ。途中の大石田駅で前日にバスで新庄まで一緒だったご夫婦が乗車。多分、銀山温泉に泊まったのだろう。
山形から仙台はJR仙山線の鈍行、約1時間半。バスの方が早くて安い、便数も多い。山形駅で買った米沢牛の駅弁を食べる。
仙台から松島温泉へはJR仙石線で約30分。ホテルにチェックイン後、五大堂と福浦島まで歩き、夕日を見る。風がやや寒く感じた。
翌朝は部屋から日の出を見る。家内は朝食後も外に出る元気がなく、チェックアウト間際まで寝る。結局、松島には泊まりにきただけのような・・・
帰りの松島海岸駅には土曜で大勢の乗客が下車、メジャーな観光地には人込みが似合う。
仙台空港で土産を買い、飛行機・路線バス・コミュニティバス・JR・新幹線・タクシーと公共交通機関を使って駆け足で巡った山形の旅は終了。飛行機を除く交通費は約3万円。レンタカーでも基本料金はほぼ同じだが、保険料・高速料金・ガソリン代を足すと1万円以上は高くなる? キャリーバッグを引きずったしんどさの分だけ安上がりになった。
ちょっと残念だったのは、藤沢周平作品の「三屋清左衛門残日録」などに出てくる、寒鱈のどんがら汁やハタハタが食べられなかったこと。これらは庄内地方が地吹雪となる真冬でないとダメらしいので、私には絶対無理。
しかし、今回は車で巡ったら聞けない地元の暮らしぶりや過疎化の問題を少し感じることができた旅だった。何も出来るわけではないが。
(写真:人物のある方が夕日、松島では海に沈む夕日は見られない)
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