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「らんまん」と植物の輝き 

2023年09月30日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

昨日で終わった朝ドラ「らんまん」
こんなに主人公たちに共感し、爽やかな気持ちに
なれたのは初めてかもしれない。
最終回も安易なお涙頂戴でなく幸せ心地の余韻。

主人公の神木君の持ち前の明るさもよかったが、
それにも増して、妻役の浜辺美波さんの
品のある演技にすっかりファンになった。

また、すべての演者が物語に対して、
好意的だったのではないかな?好意は好意のまま
こちらに伝わり、そのまま受け取った。
なんら、邪(よこしま)なものは入らない。

今年生誕100年の作家遠藤周作が
切り花と土に植わっている植物の
違いについて語っている。

切り花は、生け花としての花の美があるが、
いつかは花びらは散って崩れ落ちていき、
滅びゆく美学として切り花の役目は終わる。

しかし、土に生えている植物は、
花が散り、葉も枯れ果てた姿をさらけ出しても
なお、また花を咲かせようとする
根付いた再生力、生命力があるのが素晴らしいと。

丁度「らんまん」が始まった頃に知ったので
土に生えている植物の復活する姿を見つめる
遠藤の言葉に、深さを感じた気がした。

「らんまん」の終盤には、関東大震災の東京下町の
焼野原の様子も描かれた。もちろん大切な植物の
標本も焼けてしまい、万太郎は失望感で一杯だ。

だが、そこで、長屋の片隅に目をやると
ムラサキカタバミツユクサがいつもと変りなく
咲いているシーンがあった。
どんな時でもそこに存在し、ただ咲く強さは、
希望の光として輝いていた。

「おまん、よぉ〜咲いちょったのぉ〜」
(勝手に妄想土佐語です) 

昨日は中秋の名月、
それも満月という特別な日本の秋を楽しんだ。
明日から10月。暑い日もあとわずかだ。
私たちも夏をよく乗り越えたし、これからもこの日本に生きていく。

そして、新たな朝のドラマも始まっていく。



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