読書日記

『国難のインテリジェンス』 読書日記235 

2023年07月30日 ナビトモブログ記事
テーマ:読書日記


佐藤優『国難のインテリジェンス』新潮新書

週刊新潮の連載対談「佐藤優の頂上対決」をまとめたもの

内容紹介だと
検討など、もう聞き飽きた!
人口減少、災害対策、DXの発展、医療財政、教育システム、宗教法人、皇室の存続、
――日本は長い間、解決すべき問題を抱え続けてきてしまった。
世界が再び混迷の時代に突入する中、それらは「時限爆弾」として我が国を脅かす。
本書では各分野を代表する十四人のプロフェッショナルと本気で語り合い、
日本の、そして個人の生存戦略を考える。問題を解決する時間はもはや残されていないのだ。

対談相手は以下の14人で目次とともに書く。
(目次)
はじめに
新井紀子(数学・人工知能)DXで仕事がなくなる時代をいかに生き抜くか
藤井 聡(土木工学・社会工学・思想)巨大地震とデフレが日本を滅ぼす前に
三浦 展(マーケティング)男性は結婚できると中流意識が持てる
中谷 巌(経済学)資本主義にいかに倫理を導入するか
河合雅司(人口学)人口減少が進む日本で「戦略的に縮む」方法
柳沢幸雄(教育学)毎年1000人海外へ「現代の遣唐使」を作れ 
岩村 充(経済学)変容する資本主義と経済成長時代の終焉
菊澤研宗(経営学)人間は「合理的」に行動して失敗する
君塚直隆(皇室論)現代の君主制には国民の支持が不可欠である
八田進二(会計学)「禊」のツールとなった「第三者委員会」再考
戸松義晴(仏教学)仏教は「家の宗教」から「個の宗教」へ向かう
清水 洋(イノベーション論)「野生化」するイノベーションにどう向き合えばいいか
國頭英夫(医学)財政破綻を目前に、医療をいかに持続可能にするか
五木寛之(小説・評論・文学)「老大国」日本が目指すは「成長」でなく「成熟」
おわりに

内容は豊かなものであったし、対談なので特に難しくも無い。有益な知見が多くある中で「あとがき」からひとつだけ紹介する。

◎人間が頭の中で合理的に考え、設計して構築すれば、歴史を作っていけると錯覚しているのです゜、しかし社会はそういうものではない。
◎左派は、基本的に何でも計画通りにできると思っています。設計主義の権化と言えますね。ただ、右派でも立派な教育基本法を作れば背筋の通った日本人ができると考えたら、これは設計主義です
(by 中谷 巌)
(2023年7月10日読了)



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