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読書日記
『鉞ばばあと孫娘貸金始末』 読書日記233
2023年07月26日
テーマ:読書日記
千野隆司『鉞ばばあと孫娘貸金始末』集英社文庫
著者の本は過去に1冊だけ読んでいる(読書日記27)。「俺は一万石」というシリーズを持っていて少し気にかかってはいるものの、まだ読んでいない。というのは本書を含めて2冊を読んで見て不満が残るからである。
さて、内容紹介は以下の通り。
江戸最強の意地悪ばあさん登場! 金を貸すにも借りるにも覚悟がいるんだよ。
祖母と孫娘の大江戸バトル事件帖 いきなり文庫!
お鈴は火事で両親を亡くし、金貸しの祖母お絹に引き取られた。看板描きの仕事をしながら、祖母の集金を手伝っている。ある日、袋物屋の茂兵衛が返済を延ばして欲しいと頼みにきた。お絹は鉞を握り、覚悟してお借りと言ったはずと断る。帰宅した茂兵衛は首を括って死んだ。だが、お絹は殺しだといい、お鈴が様子を探ることに……。命懸けで金を貸す江戸最強の意地悪ばばあとお転婆孫娘の痛快事件帖。
なんと言うか、設定もそうだが内容もどこかで読んだような話である。因業な金貸し婆の話なら西條奈加の『烏金』があり、両親を亡くした一人娘の特技が絵というのは知野みさきの「上絵師 律の似面絵帖」シリーズが基本的に同じ構造。いずれと比較しても西條奈加や知野みさきの方が上等に思える。
では何故購入したかと言えば、次の読書日記の本を購入するときに同じ新刊本としてたまたま目についたからである。結果として「俺は一万石」シリーズへのハードルが高くなった。
(2023年7月6日読了)
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