読書日記

『陽だまりの彼女』 読書日記227 

2023年07月10日 ナビトモブログ記事
テーマ:読書日記


越谷オサム『陽だまりの彼女』新潮文庫(図書館)

図書館に本を返却しに行ったついでに、返却本のワゴン(このワゴンは本を元の棚に戻す為のもので、ここにある本は借り出せる)に有るのを見つけて借りた。まったく初めての著者である。

裏表紙にいわく
幼馴染みと十年ぶりに再会した僕。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、僕には計り知れない過去を抱えているようで──その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる! 誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさも、すべてつまった完全無欠の恋愛小説。

読み終えてから調べて見たら、この本を原作として2013年に松本潤と上野樹里が主演の同名の映画が作られそれなりにヒットしたらしい。

話は男の奥田浩介の視点で書かれている。そして、「前代未聞のハッピーエンド」のあと、振り返って考えて見ると主人公の女性・渡来真緒には不思議な点が多く何よりも真緒の養父母から告げられて知る真緒の「全生活史健忘」という記憶喪失。かつて、真緒が転校生として浩介の前に現れたが、真緒には13歳以前の記憶がまったくない。実はその他にもいろいろと読み終わった後に判る伏線が隠されていてそれがこのハッピーエンド(?)に繋がっている。

ただ、私がこのベタベタの恋愛小説を読み終わっての印象は「この終わり方はあり?」というものであり、ファンタジーであるならあるで、読む心構えがちがったろうにというものであった。
(2023年6月26日読了)



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