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物語は飛行機から始まる〜旅日記@ 

2023年06月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

通路側の座席に着き、シートベルトを付けた。
ゆっくりと滑走路に向かって機体が動き始める。
ちらりと窓から、その様子を確認する。いよいよだ!

ゴォーと言う音と共に徐々に加速していく機体。
すると、突然、ふわぁ〜っと体が浮いた感じになり、
あ〜たまらない感覚!この一瞬を味わいたくて、
毎日でも飛行機に乗りたい衝動に私は駆られる。

コロナ禍では、ずいぶんと新幹線を利用したし
魅力的な乗り物だと思っていることに変わりない。
けれど翼のない人間が空の上で過ごす時間は、
自由とワクワク感で他の何よりも特別なものとなる。

私の乗った伊丹発の便は、霧や気流の影響でかなり揺れた。
その度に何度もアナウンスされたのは、
「揺れておりますが、
    飛行の安全には問題ありません」

それは、「安心してください。はいてますよ」の
とにかく明るい安村の決まり文句のようで笑えた。

お手洗いに行くと、待つことになった。
キャビンクルーから、手すりを教えて貰った時、
「やっぱり飛行機はいいですね〜」と話せば、
そのまま、楽しい語らいの時間へと繋がった。

「どこに行かれますか?」と聞かれ、北海道だと答えたが、私は千歳行きに乗っている!めっちゃアホや。
その後も色々尋ねられ、お調子者の私は、
コロナ禍もあり、久々のフライトで、離陸時の独特の感覚や
空だからの揺れ感を楽しんでると笑顔で語った。

その後、席に戻り、眼を閉じていると、先ほどのクルーが、声掛けをしてきた。
メッセージカード入りの飴玉の詰め合わせを手に持っていた。
それが、手書きのものと気づいたのは
残念ながら降りてからだった。

私が何気に語った飛行機と言う乗り物への愛が
とっても嬉しかったそうだ。最後の
Crew(クルー)一同と言う文字を見つめる。

コロナ禍で
苦しんだのはANAのクルー達だったはずなのに。。
あなた達のその温かい気持ちこそが、
私だけではない飛行機好きの者たちに伝わるのだ。

大空の下、飛行機の中と言う小さな空間で、
目に見えない想いを抱いた客とクルーが共有する一時の時間は、大切な旅の始まりの時。

飴玉とメッセージカードは、クルーの笑顔と
オーバーラップして、私は未だに食べれない。
それは、まだ思い出の品のままなのだ。

さて、思い出の出来事は、明日から少し書いていこうと思っています。



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