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「川のある下町の話」 

2023年04月04日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1955年/日本〕ある大学病院のインターン・義三(根上淳)は、川に落ちた幼い子供・和男を助け、それがきっかけで、和男の姉・ふさ子(有馬稲子)と知り合う。ふさ子は両親を亡くし、和男を育てながら懸命に生きる、健気な娘で、義三は、そんなふさ子に強く惹かれる。義三の伯父は、街に病院を建て、義三をそこの院長にし、ゆくゆくは、娘・桃子(川上康子)と義三を結婚させようと思っており、桃子も、その気になっていた。そんな中、和男が肺炎に罹り、看病の甲斐なく、死んでしまう。天涯孤独になったふさ子は、義三のアパートに泊まるが、それを桃子に咎められ、アパートを飛び出し・・・。このタイトルから、川のある下町で暮らす、市井の人々の、のんきな暮らしを描いた話かと思っていたけれど、川端康成さん原作の話が、そう一筋縄でいくわけもなく、大変に重く、暗い。これでもかと言わんばかりに、主人公のふさ子に降りかかる不幸な運命。たった一人の肉親である、弟を亡くし、住んでいるバラックは、病院建設の為に追われ、パチンコ屋の二階に住み込めば、店員の男に凌辱されそうになり、必死で逃げだせば、アメリカ兵たちが乗る車に連れ込まれそうになり、そして、義三のアパートに置いておいた、立ち退き料の現金は、同じ下宿の男に盗まれ・・・と、もう散々だ。あまりに悲しい事の連続に、とにかく、ラスト、ふさ子が幸せになれるかどうか、先に知っておきたい衝動に駆られ、DVDを早送りしたい気持ちを、必死に抑えた。ところで、この映画、山本富士子さんが出ているので、てっきり主役かと思ったら、彼女は、根上淳さんに片想いをする、同じインターン仲間の役。根上さんは、同僚としての気安さから、山本さんに、自分の恋愛を相談するのだけれど、山本さんにしたら、それはあまりにショックな事で、「残酷ですわ」と。多分、根上さんは、なぜ、そんな事を言われるのか、分からないようだけど。ただ、私から見ると、山本さんは医者の卵で、これから、いくらでも活躍できそうだ。「あなたは、他の場所・他の人で、 幸せになれそうなのだから、 根上さんは、ふさ子に譲ってあげてほしい」と思う気持ちが止められない。根上さんは、山本さん、有馬さん、川上康子さんの3人から惚れられ、モテモテである(笑)。暗い話だけれど、希望の持てるラストで、本当に良かった。評価 ★★★★☆

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