サンシャインクリーニング

今日の歓び~過去が照らす明かり 

2023年03月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

20度超えの5月上旬の陽気の昨日、
工事中の道を迂回し歩いていると電話がかかってきた。
並んでいるのは、知らない数字。

半年の期間、番組モニターとして採用だという。
応募要項通り、ある番組の感想を提出していた。
微々たる報酬のお仕事だけど、
自分が出来ることを少しずつ前に進めていく。
そのチャレンジは変わらないし、何よりも嬉しかった。

私は、すっかり記憶から消えていたが若い頃に
大手新聞社のモニターをしたことを思い出した。
新聞広告についてのもので、報酬はファックス付き電話機。

ファックスで、紙面に掲載された広告についての
質問が送られ、回答していく。
今ほど厳密なものを求められるわけではなかったが
子供との小さな世界から、社会の一員として
声を届けることが出来たのは、得難い経験だった。

終了後、担当年度の広告大賞の冊子が届いた。
その捨てることの出来ない思い出をもう一度開く。
最初のページの大賞作品が涙で不意打ちをする。

夕暮れ間近の街の中央にはでっかくそびえ立つビル。
その窓の明かりによって浮かび上がる文字は
    「ファイト」 
阪神大震災の時の広告だった。

〜昼まは ええんです。
暗うなったら不安で不安で
そやから電気がついた時は うれしかったです。〜

このキャッチコピーの右下にある小さな文字も初めて読んでみた。
「ほんま、夜が明るいゆうだけで えらいげんきになるもんやねぇ」

ファイトの文字は地震から35日目
復興の進む神戸の街に大きく浮かび上がる。
「ファイト、うん、その通りやと思いました。ここでへこたれたらあかん
みんなでがんばっていかなあかんのやって。」
一つの明かりが、人々の心に明かりを灯す。

そして、28年後の私の心にも蘇った過去が明かりを灯した。

今週末は3.11、そんな偶然ではない思いも駆け抜けた。



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