メニュー
最新の記事
-
【New!】 『ただいま神様当番』 <旧>読書日記1587 -
【New!】 『意趣』 読書日記367 -
【New!】 『ただいま神様当番』 <旧>読書日記1587 -
『歴史学者という病』 読書日記366 -
『陰の人』 <旧>読書日記1586
テーマ
カレンダー
月別
- 2024年05 月( 5 )
- 2024年04 月( 26 )
- 2024年03 月( 26 )
- 2024年02 月( 24 )
- 2024年01 月( 27 )
- 2023年12 月( 31 )
- 2023年11 月( 30 )
- 2023年10 月( 31 )
- 2023年09 月( 30 )
- 2023年08 月( 31 )
- 2023年07 月( 27 )
- 2023年06 月( 30 )
- 2023年05 月( 31 )
- 2023年04 月( 28 )
- 2023年03 月( 31 )
- 2023年02 月( 26 )
- 2023年01 月( 31 )
- 2022年12 月( 31 )
- 2022年11 月( 29 )
- 2022年10 月( 15 )
- 2022年09 月( 15 )
- 2022年08 月( 15 )
- 2022年07 月( 17 )
- 2022年06 月( 15 )
- 2022年05 月( 15 )
- 2022年04 月( 15 )
読書日記
『藤井聡太はどこまで強くなるのか?』 読書日記156
2023年02月16日
テーマ:読書日記
谷川浩司『藤井聡太はどこまで強くなるのか?』講談社+α新書
本書の内容紹介では
「負ければニュースになる」ほど強い藤井聡太五冠。果たして史上最年少名人記録は更新されるのか?
現記録保持者にして十七世名人である著者が、さらなる進化を続ける藤井将棋と、AI研究の深化により過酷さを増す将棋界のいまに迫るとともに、棋士・将棋界にとっての「名人」の意味、名人位を巡る棋士たちの戦い・思いを自らの経験も含めて明かす。
ということであるが、著者は過去5人しかいない中学生プロ棋士の一人であり、藤井聡太五冠の才能をもっとも認めている一人である。いろいろと記録を塗り替えてきた藤井聡太五冠が次ぎに塗り替えるかも知れないのが最年少名人位獲得であり、その記録は著者が持っている。名人位はプロ棋士となってから、獲得するまでに一番時間がかかるタイトルであり、最短でも制度上、プロ棋士となってから5年かかる(名人と並ぶ二大タイトルの一方である「竜王」は最短だとプロ棋士になった年にタイトル獲得の可能性がある)。名人位は今はかずあるタイトルの一つにしか過ぎないと考える人も多くなっているけれど、将棋の歴史から考えてもっとも権威あるタイトルであろう。
さて、本書の構成は
第一章 最高峰を極める
既成概念を覆す強さ、偉大な記録が才能を育てる、名古屋将棋対局場という追い風 etc.
第二章 王道の将棋
番勝負での圧倒的強さ、読みの速さと深さで「二度負ける」、棋士のピークは二十五歳か etc.
第三章 過酷な戦い
長く活躍できるのが名人の条件、ネット中継が将棋を変える、クラスによって変わる戦い方 etc.
第四章 「打倒藤井」戦略
王道に勝つための戦い方、藤井さんが強いから勝てた、若手ホープの追い上げ etc.
第五章 史上最年少名人への道
弱かったら負けたらいいんや、中原先生との挑戦者決定戦、弱い名人から並の名人に etc.
第六章 巨星の軌跡
木村義雄名人宅への訪問、大山康晴という巨大山脈、羽生世代という大きな塊 etc.
第七章 最前線の攻防
将棋が面白くなっている、すべての駒が守り駒と攻め駒になる、終わりのないAI研究合戦 etc.
ここで、藤井聡太五冠が現役棋士最強であることは今現在では確かなことであろう。そして過去最強であった羽生善治9段(永世七冠)との間で現在王将戦が戦われていて2勝2敗と成っている。このタイトル戦は新旧最強同士の戦いとも言えることであり、この対戦自体が奇跡的な出来事である。羽生永世七冠は残念なことに著者とはタイトル戦を戦っているがその前の覇者である中原誠十六世名人とのタイトル戦はついに実現しなかった。
(2023年2月08日読了)
コメントをするにはログインが必要です