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人生いろは坂

大洪水と世界経済 

2011年10月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 あまり海外のことを報道しない日本のメディアだが、今回は連日のようにタイ国内の大洪水について
報じている。

 それというのも現地生産が目的でタイ国内に進出した日本企業が少なくないからである。海外進出の
メリットは少なくないがリスクも多い。その一例が今回の大洪水の被害であろう。

 恐らく生産設備の大半は水に浸かってしまったので再使用は不可能であろう。水が引かない上に
水が引いたとしても当分の間、機械設備は使えないのではなかろうか。大半の設備は更新が必要だろう。

 今後は現地生産を見直す企業も出てくるのではないだろうか。また、今回の大震災と長引く円高や
経済不況から国内脱出を考えていた企業も再検討を余儀なくされたのではないだろうか。

 さて、ギリシャに端を発したヨーロッパ発の経済問題は大手銀行までもが破綻するという最悪の
コースをたどりつつある。ヨーロッパ経済は国境という関税の枠を取り外し、ユーロという新しい
経済圏を作り、まさに順風満帆に見えたのだがそれはほんの一時期に過ぎなかった。

 公務員の給与支払い問題に端を発したギリシャの放漫経営は国家経済の破綻までは想定して
いなかったようだ。公務員に支払う金が国家経済を圧迫するようになったら国は終わりである。

 それは他国の話ではない。かつての旧ソ連の崩壊の一因が今回のギリシャと同じような問題を
内在していたからだ。官僚国家と言われたくらい公務員が多く、給料の支払いや年金等、手篤い
社会保障に問題があったと言われている。

 過去にもそのような事例は枚挙のいとまがないくらい多い。そして日本も同じような問題に
直面している。既に年金制度は破綻している。支払うものの比率と受け取るものの比率が限界を
超えているからだ。

 いま年金支払いにどれくらいの貯蓄があるのか明らかにされていないが、そのお金を含めても
将来共に今の年金制度でやっていける保証は何もない。

 自由主義経済は社会の不満を年金だとか社会保障面でカバーしながら抑えてきた。その手法は
経済が右肩上がりに成長し国民の平均年齢が低かったときの話である。65歳を越えるような人が
年を追う毎に増えつつある。それが国家経済を破綻に追い込んでいる。

 お金を持っていると言われたかつての高年齢者も過去の話となり、今や多くの人が生活困窮者に
なりつつある。このような問題は一国に止まらず、この経済体制が良いのか悪いのかを問われて
いる。

 そしてアメリカのウオール街では連日のように若者達によるデモや示威行動が行われている。
彼らの不満は就職先がないことや経済格差等、今日的な問題を多々含んでいるようだ。そして
既成政党の共和党も民主党も彼らの不満を選挙に結びつける方策を見いだせていない。それは
政党の枠を越えた問題でもあるからだ。

 いわば今の経済体制が完全に破綻していることによるものだ。それに気付かないばかりか
アジアの経済成長、ことに中国の著しい経済成長に寄りかかっているところが少なくない。

 しかし中国の経済成長も一皮剥けばかつての日本のバブルのように超インフレの中で生活
困窮者が続出している。お金という価値のない紙切れが大量に発行され社会主義国家とは
思えない資産家を生んでいる。これが中国という経済成長著しい国の実態である。

 今や経済という魔物は原発と同じで抑制の効かない化け物と化してしまった。その化け物に
私達人間共は追いかけ回されているのである。早くそれに気付き他の生き方を模索しなければ
ならない。

 幸いに私達は漠然とではあるが、その事実に気付き始めている。そして新しい動きが始まって
いる。それがスローな生き方である。人間も自然の一部としての生き方である。全ては映画
「風の谷のナウシカ」で予言したような方向に向きつつある。新しい時代の風が吹き始めている。
その風に乗って新しい時代へ発信しよう。

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