サンシャインクリーニング

チキンとプラムとサンタクロース 

2022年12月05日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

もう〜10年ほど前の映画だが
「チキンとプラム
〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜」というのがある。

ある日、主人公のバイオリニストのアリは、妻にバイオリンを壊された

過去に恋人との仲を引き裂かれた彼にとっては
今はそのバイオリンだけが生きる支えとなっている。
それに恋人を偲ぶためにも無くてはならないバイオリン

アリは、代わりのバイオリンを探したが無いとわかり
絶望。そして死を選ぶことを決意する。
食事を拒否し部屋にこもった。
しかし早く死にたいと思っていてもなかなか死ねない。

いったい誰だ。邪魔する奴は!
スクリーンには、そっと夜空に向かって
「死なないで欲しい」と神様に祈る息子の姿があった。

誰かを思っている時に、偶然その人からの連絡だったり
何かしら偶然の出来事に驚くことがあるが
きっと、こんな風に私たちの及ばない世界があるはずだ
祈りに込める思いが行き交う世界。

2011年、東北大震災の年の12月。
ネットショッピングの大手アマゾンで、
震災にあった子供たちに
サンタになってプレゼントを贈る
クリスマスサンタのキャンペーンが開かれていた。

女の子より男の子の願いがたくさんあった気がする。
この「チキンとプラム」の息子のような純粋な思いを
誰かが偶然見つけられる
ちょっとした出会いの場所になっていた。
当時、親御さんを亡くした子供たちも少なくはなかった

私にも見知らぬ誰かの祈りが届けられ、
なんら先入観もない本当のホントの願いをキャッチした

その後、このプロジェクトは翌年には消えていたが
去年 娘からアマゾンでまたやってるよ!と聞いた。
今は全国からサンタを待っている様子だった。
そして、今年もキーワード検索すると出てくるのだ。

昨日、作家又吉直樹さんのインタビューを聴いていて
彼の描く世界の中で、
昭和の世界で昭和の暮らし方はいいけれど
平成なのに昭和の暮らししか出来ない辛さを表現したようなことを語っていた。

いつの時代でも取り残された世界がある。

それでも12月のこの時期は、誰もが何となく
優しくなれる時期のような気がしてる。

明日は聖ニコラウスの日 
つまりサンタクロースの日です♪



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