サンシャインクリーニング

「書」から伝わった 

2022年11月26日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

朗読教室には、鈴を転がすような声の持ち主がいらっしゃる。
先週に引き続き、夏目漱石の不機嫌さが課題だったが
その美声にかかるとすぐにその心模様は消えてゆく。

私はいつもよりどっと低い声を出してしまい
ドスの効いた声でどうしようか!と思いながらも
後戻りも出来ずそのまま読み進めると え?OK?
不機嫌な声ならおまかせ状態となった。(*´∀`*)

鈴なりさんとの声の違いに自信を失くしかけていたが、
先生には朗読者向けの声だと言われ、やる気は倍増。
実は、来春にホール貸し切りで朗読の発表会がある。
一人5分間の晴れ舞台。

それに加え新たに朗読の題材は自分で選ぶと聞き、
あたふたてんやわんやの心のままギャラリーに向かった
書道家から展示会の案内も貰っていたのだ。
元々彼の父親が書道家で7歳からの書人生40年。
人の齢に例えるなら「不惑」の時を迎えた中での展覧会

アートデザインのような作品もあり、
書として選んだ文字に
どんな意味があるのかわからないが、
いくつか心に残る文字。書から伝わるものがあった。

「自愛」 
〜人間これを忘れてはいかん、
 結局たよるものは この気持ちひとつだ〜

と、あったのは、作家太宰治の言葉。
自分を愛することからすべてが始まり、
それが出来てこそ他者を受け入れ愛することが出来る。
生きるための力はそうして生まれるのだから。

そんな自分の深い場所から沸き上がる思いが言葉となったのは、太宰の最期が悲し過ぎたせいもあったかもしれない。

「人生は一本の線」

深く感じ入ったこの「書」は篠田桃紅さんの言葉だ。
行ったり来たりの堂々巡りの時があろうと
ぐるぐる巻の線、ジグザクの線、そんな乱れた線でも、私の人生の一本の線には変わりはない。

人生齢60年 調べれば論語で「耳順」
何を聞いても素直に受け入れることが出来るようになる頃らしい
では私は?。。

他にも「恩寵」〜神様から人間誰しも愛されている、
その恵みを忘れないようにと思った。



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カサブランカさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
カルチャーショック! やっぱり書に対する考え方が全く違ったところにあるんですね。びっくりしました。

その後、カサブランカさんは、「書」のほうはいかがですか? 見ていると伝わるものがあって
なんだか一番素晴らしい芸術だと思う時もあります。
日本人ですから、
文字からダイレクトに響くと言うか。。

篠田桃紅さんは確かに凄く魅力的な女性ですね。
長きにわたって活躍されていたんですね。
100歳を超えて去年お亡くなりになるまで
色んな言葉も残されていますね。
私は今回初めて知りましたが、それも収穫です。

>低い声は魅力的な大人の声、人を引き付けますよ。

めっちゃうれしいわ!(*´∀`*)
今日はこれで一日頑張れそう!有難うございます

2022/11/27 06:19:27

ももこさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
自分では自分の声がわかりませんね。
昔は、テープで吹き込んでみて聞いたりして認識もあったんですが、今はすっかりです。

普段は関西弁で、少し高いトーンの時もあるのですが
しっとりとしているやら。どうやら。。(*´∀`*)

ももこさんは、書道歴が長いんですね!
羨ましいですよ。
半紙に向かう時の気持ちと言うのか
道とつくものすべてに通じる精神性をとても思います。
「空白の美」〜初めて知りました。有難うございます。そう言えば文字と半紙と、そのバランスなど考えて書くこと大切なんだなと改めて思い出しました。

また再開されたようで、
色々チャンレンジされていますね! 素敵です!

2022/11/27 06:13:29

風の鳥さんへ

ローランサンさん

おはようございます。
自分の声に自信がなかったので、先生の言葉にびっくりしましたが、嬉しかったですね。
声の質は変わってはないでしょうが
発声練習をしていかないと本当にダメですね。

金沢翔子の書も素晴らしいですね。
PHPという冊子に毎月載っています。
母親の彼女とのエピソードも加えられております。
私も「恩寵」と言う文字の前ではグッときました。

>私はそうした芸術的感性がないのですが、書も絵画もよく見ています

よく見る〜好きなのではないですか?
それに寝室にも色紙を置かれているのですから
私は感性があると思います。感じる心がないと置いたりしたいと思うのですが。

「「令月風和」ではないですが、「令和」として書が飾られていました。万葉集の元々のものも添えてありましたがいい言葉ですね。

2022/11/27 06:04:19

onさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
朗読の発表会があることは
ちょっと前に聞いてたんですが、
まさか!自分で朗読する本、物語も自分で選ぶとは!
初心者にはびっくりのお話でした。

しかし、そうして見ると読書の趣味と一対なものなのかなと思いました。
自分が表現したい作品を選ぶ作業〜
楽しみであったり、自分の本棚を思い巡らしました。

走れメロス。。5分で朗読出来たらいいんですが、
もう少し時間がかかるのかな?
頭に浮かんだものが二三ありましたが
楽しみながら選んでいきたいと思います。

2022/11/27 05:56:41

私のお習字が、、

カサブランカさん

北米に住んでいた頃、書道のクラスに初参加した事があります。
私の友人が練習をした半紙の山を見て、とても素敵なラッピングペーパーになると言うのです!
日本人は絶対に思いつかない事を言うのでびっくりしましたよ。
勿論、すごいカルチャーショック!お断りですよ。

柴田桃紅さんは凄く魅力的な女性ですよね。

低い声は魅力的な大人の声、人を引き付けますよ。

2022/11/26 19:51:40

朗読向きの声

ももこさん

きっと落ち着いたしっとりとした声の持ち主なのですね、ローランサンさんは。

書道作品は空白の美、なんですよね。
小1の担任から教えられて長年筆に親しんできました。
空白の時も長かったですが、今又自己流で筆を持っています。
老いの手慰みの心境でしょうか。

2022/11/26 14:37:17

ローランサンさんへ

風の鳥さん

声の色はほぼ持って生まれたものと思うので、朗読向きの声と評価されたのは、なによりだったと思います。

数年前、金沢翔子の書を鎌倉の円覚寺で見ていた時、書の前で泣いている人がいました。私はそうした芸術的感性がないのですが、書も絵画もよく見ています。寝室には高僧の「令月風和」の色紙を飾っています。
書は不思議な魅力を持っていますね。

2022/11/26 10:19:28

朗読の会

onさん

素晴らしいですね〜

ぼくも聞きたくなりました。
何読むのかな〜?
持ち時間5分。

太宰の「走れメロス」
如何かな〜?

2022/11/26 09:06:41

TOSHI(トシ)さんへ

ローランサンさん

おはようございます。
早起きですね! 
本当に低いと言うか黄緑色の声なので
どうよって思っていたのですが、少しホッとしました。

TOSHI(トシ)さんは書道されていましたね。
私も書道は芸術の選択科目から選んでいたり
とても素晴らしいものだと思っています。
習いたいともずっと思っていますが、
今は手一杯!(*´∀`*)
11月は市民ギャラリーなどにも目いっぱい足を運び楽しみました。
しかし、書道家の字から心に訴えかけるものは
やっぱり違うなと思いました。
彼のお弟子さんと知り合いになり、そんなことでお会いして案内を貰ったのです。

太宰の言葉も深い。篠田桃紅さんの言葉も深い。
当たり前のような言葉ほど深いと実感します。

日本の文化って素晴らしい!日本人でよかったと思いました。

2022/11/26 07:58:09

ローランサンさん

TOSHI(トシ)さん

おはようございます。
朗読に向いている声で良かったですね。
発表会楽しみですね。

お父書道家ですか、なんかすごいですね。
書道は小学生まで習ってましたが、
今は面影もないですわ。(笑)

太宰治の言葉は深いですね。
篠田桃紅展に、春にいきましたが、
独特の世界観があるのと同時に、
書の基本、面白さを堪能しました。

ローランサンさんの書も、朗読もみたいですね。^^

2022/11/26 07:49:23

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