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留守番電話サービス　

2022年11月25日
テーマ：日々雑感

向田邦子さんのエッセーの中に留守番電話というエピソードがある。
携帯電話などありはしない、
そもそも留守番電話自体も珍しい時代に
忙しく仕事で飛び回る彼女は利用した。

録音時間は一分。その時間内に要件を話すだけだが、
何ら反応もない電話に向かって吹き込むことは、
ある程度慣れないと話しづらい。
しかし聞く方にとっては、
色々笑えたりするする一分間でもあったり。。

黒柳徹子さんの場合は一分間では要件が収まらなかった
なんと9回連続で留守番電話にメッセージが入っていた。
つまり9分間の一人語り。
しかも最初の出だしは必ず　「向田さん？黒柳です」

　ルールル♪　ルルル　ルールル♪
「徹子の部屋」のお喋りの声が聞こえてきそう！

ある時期、私も留守番電話に向かってよく話しかけたことがある。
一分よりも長かったと思う。
再起をかけて新しい仕事に取り組む知人に
「おかえり！おつかれさま！」　
それに何かしらの話題を付け足して話した。

まさに徹子さんじゃないけど一人芝居だ。
誰もいない部屋にボタンがピコピ光る電話機の存在。
それを真顔で喜んでいると言われて、
少しお調子者になった。（*´∀｀*）
留守番電話には要件以外にも何かしらの役割があったのかもしれない。

会社でも業務で留守番電話をよく利用した。
それこそ録音時間との勝負！伝言ゲームのように
聞いた要件を瞬時にまとめてうまく話せるかどうか
しかしメールのやり取りが主流になるとそれはほとんどなくなり、個人的にも留守電というものは消えていった

先日、娘から電話があった。
「驚かんといてな〜　びっくりせんといてな〜」
「なんと！朗読教室で悪戦苦闘しているママには悪いが
その娘は、会社の留守番電話の声になりました！」

「はあ？　そんなん総務の人ちゃうの？」　
「ちゃう！」　
「はあ？　東京事務所の人とちゃうの？」
「ちゃう！　それも一発OKや！（*´∀｀*）」

つまり会社の営業時間外にかかってきた電話に対応する留守電の声になったようだ。、
さらに同じ部署の人たちが休日寂しくなったら
会社に電話して声を聞こー！と盛り上がったらしい。
そんなことあるか〜い！と突っ込みの
「落ち」で二人して笑って電話を切ったが

ふう〜ん、寂しくなったら私も電話してみようかなと
心ひそかに思ってしまった。
こんなサービス最高や！

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