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敏洋’s 昭和の恋物語り

水たまりの中の青空 〜第二部〜(二百七十九) 

2022年11月02日 外部ブログ記事
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 木の香が漂う湯船に浸かり、木の縁に両手を置いてゆったりとした気分に浸る小夜子だった。心底から心が開放されていく思いがする。“お風呂って、どうしてこんなにゆったりとした気分になるのかしら。誰かが言ってたけど、母親の胎内にいる感覚なのかしら。日本人の温泉好きは、そんなところから来てるのかしらね。そうだわ。新婚旅行は、海辺の温泉旅館がいいわね。お昼は海で遊んで、夜はゆっくりと温泉にはいって。うふふ……”
「小夜子奥さま、お湯加減はいかがですか?」 笑いをかみ殺している小夜子に、外から千勢が声をかけた。「ありがとう、ちょうどいい具合よ。千勢は、お風呂焚きも上手ね。あたしなんか、熱すぎたり温かったりの失敗ばかりよ。いつだったか、水風呂に武蔵を入れちゃった。沸かし終えたって、勘違いしちゃってさ」「経験でございますよ、何ごとも。あたしにしても、初めの内は失敗ばかりでしたから」「そうなの? 千勢の失敗談、聞きたいわ。おうどん、用意できてるかしら。少しお腹が減ってきたわ。上がるから、準備してちょうだい」
「ねえ。千勢は、長いのよね。武蔵の世話を始めてから、どの位になるの? うん、美味しい! かつおのお出汁がちょうどいいみたい。削りたてのかつお節ね? でも、どうやるの? あたしもやってみたけど、加減がむずかしいのよね」「小夜子さまは、ほんとに美味しそうに食べていただけます。作り甲斐が、ほんとにあります」「あたしね、お上品に食べることができないのよ。どうしても吸い込むのよね、ズ、ズーって。武蔵は、麺はそれでいいって言ってくれるけど。ただ、汁物は立てちゃだめだぞって、言われたけど」

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