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ニャンコ座リポート
太鼓の差 (5/29)
2022年05月29日
テーマ:テーマ無し
前回はいつだったか思い出せないほどの、札幌ドームでした。相手は、オレンジのチームです。
1度内野席だったことがありますが、ファールがどんどん来て怖かった記憶あり。今回は外野にしてはかなり前で嬉しかったのですが、むくんでこわばってふらつく足で降りていくのは、恐ろしくて切なかったです。もう最後かなぁとまでおもっちゃいました。 まず、いかに私がプロ野球に関心がない何年かを過ごしていたのかを、痛感しました。どちらの選手もほとんどわからない。コロナ禍を生き延びてきたお約束事の変化なども、わからない。27,000人入ったとのことですが、それほどの人間をここ数年見たことも無い。おかげで、1万人がもらえるという「さけまる」(ホームに帰ってこい)は、もらえませんでした。負けました。ケッ。ですが、清宮君の2本のホームランを見られました。息子のうつ全盛期の2019年、真夏の夜の雨のスタルヒン球場でも、彼はホームランを打ってくれました。ホームランと言いますと、中田翔が出て、とんでもないホームランを打ちました。外野席にいて、こちらに向かってどんどん上がって行き、やや右ではありますが、頭をはるかに超えて行くのを、いったい何が起こっているのかわからないまま、ひっくり返るペンギンみたいに、見送りました。ドームでなければ、きっと場外だったでしょう。試合後ヒーローインタビューに出て来た中田に、拍手を送るハムファンって、大人だ。かつて、北海道の一大勢力だったという、オレンジのチームのファンは、ややこじんまりとまとまっていました。名前は本当は「巨人」ではなく「東京読売ジャイアンツ」。トランペットではなく、大太鼓の応援でした。たまにこけてはいましたが、リズムのバリエーションが多彩で、思わず一緒にやってしまいそうでした。ハムは、ホームの強みでたくさんの応援パターンがありましたが、太鼓はオレンジの勝ちでした。息子はもう最後のさっぽドームになるだろうと、感傷に浸っていました。息子に、王や長嶋が若いとして、今通用するのかと聞くと「全く通用しない」とのことでした。ただし3年位練習させてやったら、きっとすばらしい活躍をするだろうと。それほどにスポーツは進化しているらしい。それに比べると、芸術はどうでしょう。ベートーヴェンやモーツァルトは、そのままで通用する・・・と言うか、そりゃ好みとか流行とかはあるとしても、通用どころか、今現れても超一流でしょう。ってことは、芸術は進化していないってことになります。そんなバカな。
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