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吾喰楽家の食卓

国立名人会 ―まさかの休演― 

2022年05月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

最近、国立演芸場へ行くのは月一回を目途にしているが、原則に反し、それも日曜日に出かけたのには訳がある。
五代目圓楽一門会の重鎮である、三遊亭鳳楽が銀座の日本料理屋で開催してきた、落語会を楽しんで来た。
落語の後にある、鳳楽師匠を交えた宴席も魅力だったが、コロナ禍で中断している。
その鳳楽師匠が5月国立名人会に出演するのだから、観ないわけには行かない。

国立演芸場に着くと、先ずは玄関脇に表示されている、番組表を確認した。
中入りを務める鳳楽師匠の持ち時間は、トリと同じ30分だった。
一階のロビーにも、同じ内容の番組表が掲示されていた。
ところが、二階の場内入口に、「三遊亭鳳楽は休演・三遊亭萬橘が代演」と立て看板があり唖然とした。

ネタ出しの名人会の休演は異例だが、一番驚いたのは同じ一門の萬橘師匠だろう。
通常、出演者が代演する場合、代演者の代演を別の噺家がする。
突然のことで、その準備が出来なかったのか、萬橘師匠が高座に二回上がったのだ。
そして、鳳楽師匠が予定していた『青菜』を、自身の芸風で見事に口演した。

中入り後、クイツキの柳家燕路は、マクラで「皆さん、萬橘(まんきつ)を満喫・・」と言って、場内の笑いを誘った。
楽屋では、萬橘師匠の出演料が話題になっていたそうで、五割増し、二倍、鳳楽師匠と同額などの案が出たそうだ。
鳳楽師匠の分をそのまま貰えると、二倍どころではないらしい。
休演の理由は知る由もないが、コロナ感染でないと良いのだが。

   *****

写真
2022年5月22日(日)撮影:国立演芸場(代演のお知らせ・演題)

御礼
「寄居町の再開発(その2)」に、拍手を有り難う御座います。この場を借りて御礼申し上げます。



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