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吾喰楽家の食卓

〇久の京粕漬を彷彿させる銀鱈 

2022年05月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:男の料理

祖母が老衰で他界したのは、私が小学校2年生の時だった。
入院はせず、数年に亘る自宅療養を経てのことである。
私が初めて鱈子を食べたのは、祖母が元気だった頃だから、3〜4歳だと思う。
その美味しさを鮮明に覚えているのは、幼い頃から食いしん坊だったからだろう。

因みに、初めての酒は祖母の通夜のことで、湯呑茶碗で燗冷ましを飲んだが、不味いとは思わなかった。
初めての銀鱈が何時だったか覚えていないが、忘れられない味は日本橋勤務の独身時代だ。
神田駅南口にある居酒屋で、昼時は定食屋になる店だった。
大きな鍋の煮汁の中を、銀鱈が泳いでいた。

ここ数年、何回か銀鱈を煮ているが、値段の割には美味しくなかった。
今回の銀鱈を食べて、その理由が分かった。
それまでのは、冷凍焼けしていたに違いない。
二日前、甘辛煮にして美味しく食べたが、酒の肴より白飯に合うと思った。

残りの一切れは、西京味噌に漬け込んで、二日間、冷蔵庫に入れて置いた。
キッチンペーパーで味噌を拭き取り、焦げ過ぎないように付きっ切りで焼いた。
冷凍の魚とは思えない鮮度を感じさせ、素晴らしい食感と味わいだった。
「〇久の京粕漬を彷彿させる」と言っても、言い過ぎではない。

   *****

写真
2022年5月12日(木)の昼餉と夕餉

御礼
「生蕎麦と鴨だしそば汁」に、拍手を有り難う御座います。この場を借りて御礼申し上げます。



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