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敏洋’s 昭和の恋物語り
[毎日が日曜日]
2022年04月18日
テーマ:テーマ無し
若い頃は寿命なんて考えたこともなかったんです。いつまでも未来があると考えていた気がします。結婚生活は諸々の制約を受けながらも、その空気感を愉しんだはずです。遅めの子どもを授かり、家庭団らんという、正直のところ味わったことのないふんわり感は楽しかったし、そしてまた窮屈でもありました。けれど、二十年間ほどで結婚生活にピリオドを打つことになっちゃって。独りになって自由気ままな生活はありがたいなんて、強がりもしたんですけどね。
65歳になって突然に活動的になりました。2014年10月、高校時代の友との三人旅が始まりでしたなあ。回春旅行だなんて、盛り上がりましたよ(わたしだけでしたかね、そう思ったのは)。そしてその年の12月に出雲大社に出かけて、それ以来あちこちの神社仏閣巡り・美術館巡りやらにのめりこんだということです。
三人旅の最後が鎌倉周辺でしたが、もっともっと色々の地を回りたかったです。がそれも、今では叶わぬこと。七十二歳になっ昨年に、一人が欠けてしまいました。そしてコロナ禍に襲われた今、とたんに独り身であることを思い知らされました。
昨日までは寿命というものに恐怖感はなかったんです。それが今日、日曜日の今朝目覚めたとき、「仕事を辞めて、毎日が日曜日になったら……」と、そんな思いが頭をかすめたとき、急に怖くなっちゃって。時間の制約がまるでない一日になったら……。いつ起きても構わない、なんなら一日をベッドの中で過ごしても構わない。そんな、まるでメリハリのない一日を過ごすことになったら……。
「小説を思う存分書けるじゃないか」。「録りだめをした映画・ドラマを観られるじゃないか」。「時間を気にせず、スケジュールなんて考えずに、好きなことをしていられるだろうが」。そんなことが次々と浮かぶんです。でもおかしい、だけどおかしい、なにかが変なんです。自由であること、少しの制約もないこと。嬉しいはずなのに、自分のこころのタガが外れて、どこに行ってしまうのか分からない。ふわふわの状態に。
そうか! だから人は人を求めるんだ。分かっていたはずなのに、孤独というものがどんなに恐ろしいものか、しっかりと経験済みなのに。すっかり忘れてしまっていたんです。中学時代に味わった、あの牢獄生活を。周囲に対して二重三重の壁を作り、一切を寄せ付けない。いや、寄り添うふりをして相手をおもんばかり、忖度するふりをして結局は逃げ回っていた、そんな時を過ごしたのに。
光り輝いた高校時代は、ただただ友がそばに居てくれたからなのに。己一人で輝いていたわけではないのに。なんてこった! 今ごろになって気が付くとは。[ボク、みつけたよ!]で、ルーツにたどり着いたことは喜ばしいことだけれど、こんな現実を、未来を見つけることになるとは……。
襲いかかる現実に、実のところはおののいている自分を知りました。あと、三年? 五年? それとも十年? 亡くなった親父の時間に並ぶとしたら、あと十五年。
[毎日が日曜日]。日がな一日、ゆったりとした気持ちで暮らしていける。何ものにも何ごとにも囚われることなく、己の気の向くままに過ごしていく、きっちりと過ぎていく時を無為にやり過ごす。そう、無為にです。自然の流れに身を任せてしまえば、安心(あんじん)の世界に居られるのでしょうか。
[毎日が日曜日]、[毎日が日曜日]、[毎日が日曜日]。
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