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「護られなかった者たちへ」 

2021年09月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔2021年/日本〕仙台市内で、立て続けに2件の殺人事件が起こる。遺体はどちらも、体を拘束されたまま長期間放置され、死因は餓死。被害者の共通点が見つかる。2人は、同時期に、同じ福祉事務所に勤務していた公務員だった。刑事・笘篠(阿部寛)と、部下の蓮田(林遣都)は、被害者たちが、過去に生活保護受給者たちとトラブルがなかったか、捜査を開始する・・・。事件から遡ること10年。東日本大震災の避難所で、20歳の青年・利根泰久(佐藤健)、小学生の少女・円山幹子、老婆・遠山けい(倍賞美津子)の3人が出会った。3人は、揃って天涯孤独の身の上。彼らはいつしか、互いに肩寄せ合い、本当の家族のような絆で結びついてゆくが・・・。試写会で観た。ミステリーなので、あまり詳しい事は書けないけれど、大変に重く、心にずっしりくる。生活保護、という重大なテーマに、東日本大震災が絡み、身動き取れないようなストーリー。被災した方々の中には、生活保護を受けねば、生きていかれないほど困窮している人がいる。けれど、受給の申請した人全員に、許可を出す事は無理であり、そこにはどうしても、審査がある。その審査をするのが、福祉事務所の公務員なのだけれど、彼らも苦しい。誰それはOK、誰それはNO、という線引きは曖昧だし、神様じゃあるまいし、本来、そんな事、職員の一存で決められるほど軽い事ではないはずなんだけど、それでも、やらねばならない。そして、その判断が、人一人の運命を大きく変えてしまう事もある。そして、少数だとは思うけど、不正受給をする人間がいる。おそらく、申請した時は、貧困や病気を装っていたんだろうけど、実際は、御大層な車に乗って、派手な服を着て、アクセサリーをジャラジャラさせて、そして、それを指摘した職員を恫喝する。こういう人が一部いるから、本当に生活保護を必要としている人に回ってこないんだと、言いたくなるし、劇中でも、そうった台詞がある。「震災は全てを変えてしまった。 誰を恨めばいいのか分からない」という台詞があったけれど、なんだか、それは、コロナにも当てはまる事であり、涙が出た。そして、家族を失い、たった一人、生き残った自分に、「何で私だけ、生きているの」と、登場人物たちは苦しむ。月並みな言葉だけど、「それは、あなたが生かされているから。 生きていていいんだよ」と心で声を掛けてしまう。色々考えさせられる映画だった。評価 ★★★★☆

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