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「雲右衛門とその妻」 

2021年06月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1962年/日本〕浪曲師・吉川繁吉(三波春夫)は、楽屋で、師匠の三河屋梅車が、相三味線をつとめる妻・お浜(月丘夢路)に暴力を振るったのを見て、止めに入る。その事がきっかけとなり、お浜は繁吉に稽古を付けてやるようになるが、それが梅車の耳に入り、激しい怒りを買ってしまう。2人は地元にいられなくなり、流浪の旅に出、大道芸のようなことをして金を稼ぐしかなく、苦しい日々が続く。しかし、元々才能のある繁吉のこと、九州で徐々に名を上げ、「桃中軒雲右衛門」と改名後、大スターへの道を歩みだすが・・・。明治時代、絶大な人気を誇ったという、浪曲師・桃中軒雲右衛門の、スターになるまでの半生を描いた映画。正直、観る前は、面白いかどうか、不安だった。とりあえず、大映の映画だから観ておこう、そんな気持ちだった。けれど、観始めると、これが滅法面白い。まだ無名の雲右衛門が、師匠の妻に稽古を付けてもらっただけなのに、師匠の逆鱗に触れ、2人で、逃げるように街を出る。何らやましい関係ではないのに、世間は、まるで2人が不倫の末、駆け落ちしたかのように噂する。観ているこちらは事情を知っているからそれは違う、と言いたくなるけど、ただ、まぁ、そう言われてしまうのも仕方のない状況は状況。それに、旅の途中で2人は本当に結ばれるし(笑)。三波春夫さんが若い。私が三波さんを知った子供の頃には、もう既に、おじさんとしか言いようのない年齢だったけど、昔は、このような映画に出ていたんだなぁと。繁吉が、自分の芸名を「桃中軒雲右衛門」と付けたエピソードが素晴らしい。?吉とお浜が大道芸をしているとき、食事をしようと入った店で、お金がなく、ご飯をお新香だけを頼んだところ、店の娘が、見るに見かねて、おかずをサービスしてくれる。その店の名前が、「桃中軒」。「桃中軒」と聞いて、ピンと来られる方も多いと思うけれど、こちらのお店は、駅弁で有名な、あの「桃中軒」さんの事だ。昔は駅弁屋さんでなく、食堂だったんだ、と分かるのも面白いし、恩を忘れず、芸名に店の名前を付けてしまう繁吉も素晴らしい。「雲右衛門」は、富士山より上にいる雲のようになりたい、という思いからだそうだ。いい映画を観た。評価 ★★★★☆

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