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のんびり。
「悶え」
2021年01月04日
テーマ:テーマ無し
〔1964年/日本〕五井物産調査課長の上田庄一郎(高橋昌也)と結婚式を挙げた千江子(若尾文子)は、新婚旅行の夜、庄一郎が、自分に触れようとしないことを不審に思う。次の夜も、それは同じで、思い切って庄一郎に理由を尋ねると、数年前の交通事故により、性的不能になっていると聞かされる。そんな旅行先で、千江子は、高校時代の同級生・沢木みつ子(江波杏子)と偶然再会し、みつ子の男友達・石川定夫(川津祐介)を紹介される。東京に戻っても、庄一郎の具合は良くなる兆しが見えず、千江子は思い悩むが、そんな中、みつ子が千江子を誘い出し・・・。これよ、これ。これぞ、「ザ・若尾文子映画」よ。若尾さんは、こういう役をさせたら、日本一よ。いや、世界一といってもいいと思う。なんたって、タイトルからして「悶え」よ。若尾さんが悶えちゃうのよ。これに期待せずして、何に期待しよう(笑)。といっても、若尾さんは、結婚まで清らかな娘だったようで、夫が不能だと知っても、そこまで、体がどう、というわけではないように私には感じられた。それより、「本物」の夫婦になれないという、心の不安定さが気の毒だ。おそらく、女性なら、この感じ分かっていただける気がする。しかも、夫は、「子供が欲しい。人工授精してくれ」と言い出す。真剣に観るのも馬鹿馬鹿しいけど、子供ってものを、何だと思っているのか。夫婦の絆を強くするため、って、あんた、そんな状況で、作られた子どもはたまらない。子供はそんな事のための、道具じゃない。しかも、夫が頼っているのが、変な民間療法のおっさん。すごく気持ち悪い。若尾さんは、人工授精するために、このおっさんの家に行かされて、変な注射を打たれそうになる。ひゃ〜、やめて〜、と思っていたら、若尾さんも危機を感じたらしく、寸でのところで、逃げ出した。そんな若尾さんを取り巻く、江波杏子さん、川津祐介さん、藤間紫さんなどが、なんだか少しずつ変な人たちで(笑)。それも「若尾文子映画」にはよくある事なんだけど。でも、一番の問題は、この夫よね。自分の体に問題があるのなら、結婚しなければ良かったのでは。若尾さんとは、雰囲気的に、大恋愛の末の結婚、という風でもないし、どちらかといえば、お見合い風。自分の体の事は、自分が一番良く知っているのだから、独身を通していれば、映画のような騒動は起こらなかったと思う。評価 ★★★☆☆この作品で、若尾文子さんの出演映画、163本中137本を観た事とな..
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