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のんびり。
「処女受胎」
2021年01月05日
テーマ:テーマ無し
〔1966年/日本〕女流画家の高野愛子(若尾文子)は、優雅な作風と、本人の美しさもあって、大変な人気があったが、現在、スランプに陥っている。そんな中、学生時代の女友達の家に行った愛子は、子育てをする友人を見て、自分も子供を持てば、このスランプから抜け出せるかも、と考える。愛子は、親しくしている産婦人科医の矢田部教授(若山弦蔵)が勤務する大学病院を訪れ、人工授精をしてほしいと頼み込む。未婚の者に、人工授精はできないと断る矢田部だが、愛子の強い希望に押し切られ、2人の医学生・尾津と里井から精子を採取し、どちらのものを使ったか、分からない状態で施術。結果、愛子は妊娠する。しかし、尾津が愛子の大ファンだったことから、話は思わぬ方向へ・・・。昨日の「悶え」に引き続き、「ザ・若尾文子映画」。俗っぽくて、ドロドロしていて、ツッコミどころ満載なんだけど、最後まで観ずにはいられない、不思議な魅力。この映画の、「処女」ってのは、いわゆる「生娘」という意味でないことを、観始めてすぐ気が付いた。若尾さん演じる愛子には、複数の男性との同時進行のお付き合いがあり、妊娠してもおかしくない状況にあるらしい。けれど、彼女は、結婚に縛られるのは真っ平だと言う。男は必要ない、だけど、子供を生んで、このスランプから抜け出したい、と。変なの(笑)。結婚が自分を縛るったって、それを言うなら、子供の方がずっと、自分を縛るものなんじゃないかしら。夫は、嫌になったら離婚すればいいだけだけど、子供は一度生んでしまったら、成人させるまで、20年前後は、自分の責任において、育てなければならない。いや、下手したら、一生の足枷になる可能性もある。(全ての子供が足枷になるという意味でなく、 愛子のような考え方の人には、 いずれそういう不満が出てくる可能性がある、という意味です)子供が好きで、男は要らないけど、子供がほしい、という考えなら、それも有りだな、と思うけど、愛子の場合、そういう意味でもないし。まぁ、よい(笑)。若尾さんの映画は、そんなつまらない事に拘ったりはしない。理屈なんて関係ない。欲しければ、手に入れる、それだけなのよ(笑)。ところで、私は、人工授精の場に立ち会ったことはないけれど(当たり前だ(笑))、あんな風に、毎回同じ学生の精子を使うものなんだろうか。映画の通りだとすると、世の中に、何人ものきょうだいが存在してしまう事になる。(アメリカで、そういう事件があり..
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