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「声優夫婦の甘くない生活」 

2020年12月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔2019年/イスラエル〕1990年。ロシアからイスラエルに移民した、ヴィクトルとラヤ夫妻。2人は共に、ロシアで声優として活躍していた過去がある。しかし、新天地に声優の仕事はなく、ラヤは、ヴィクトルに内緒で、テレフォンセックスの仕事を始め、また、ヴィクトルは、海賊版レンタルビデオショップで、違法な声優の仕事に就く。しかし、ある日、ラヤの仕事が、ヴィクトルにバレてしまい・・・。試写会で観た。コミカルで、ちょっとビターな、大人のための映画。ロシアから、イスラエルに、希望を持ってやって来た声優夫婦なのだけれど、仕事がなく、背に腹は代えられないってんで、妻のラヤが、電話を掛けてくる男性相手にエロトークする場面が可笑しい。なにせ、ラヤは62歳だというのに、22歳という設定で、電話の向こうの男性のお相手を。声優なのだから、声を作る事などお手の物。男性たちは、彼女が62歳だとは想像もしていないようで(笑)。その後、夫のヴィクトルに、仕事の事がバレてしまうんだけど、それはヴィクトルが、新聞広告で見た、ラヤの番号に電話をし、声の主がラヤだと気付いたから。で、ヴィクトルは激怒するんだけど、それってちょっと変じゃない?だって、ラヤは、仕事でやってるだけよ、生きるためなのよ。でもヴィクトルは、明らかに性的目的で電話をしたわけで、怒っていいのは、ラヤなのでは。それから、この映画、女性の老いって哀しいな、と、思わされる場面がある。もちろん、老いは、男性にも女性にも、平等にやって来るのは分かってるんだけど、やっぱり、何かと年齢で判断されたり、揶揄されやすいのは女性の方だものね。イスラエルという国の、政情の不安定さが、想像以上で、ちょっと驚いた。空襲警報が鳴り響いて、さらにショックなのは、その瞬間、人々が全員、迷う事なくガスマスクを着けた事。化学兵器に対する恐怖がかなり強い事が見て取れる。全体的に、映画への愛に溢れているのがいい。主演の夫婦が、元声優というのが大きいけど、何本も、実在する映画のタイトルが出てくる。特に、フェデリコ・フェリーニ監督への愛が強く、映画、「8 1/2」のエピソードは感動。大昔に「8 1/2」をビデオで観た時、理解しきれなかった私は、もう一度、観てみたくなる。評価 ★★★★☆

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