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敏洋’s 昭和の恋物語り

ポエム・ポエム・ポエム 〜黄昏編〜 =愛しき、人よ= 

2020年05月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



愛しき人よ、僕はきみに何を与えよう。
この燃えさかる胸の炎を、きみの胸に?

いやいや、その炎は冷たく閉ざされた氷の心を
きっと溶かし、きみに火傷を負わせることだろう。

愛しき人よ、僕はきみに何を与えよう。
このあふれ出る命の水を、きみの唇に?

いやいや、その水はかたく閉ざされた鉄の堤を
きっと突き破り、きみを溺れさせてしまうだろう。

愛しき人よ、僕はきみに何を与えよう。
このほとばしる愛のことばを、きみの耳に?

いやいや、そのことば頑なに魔音楽を聴く蝸牛を
きっと壊して、きみを聾唖者にしてしまうだろう。

愛しき人よ、僕はきみに何を与えよう。
そう! きみの求めるもの、すべてを与えよう。
    
この生命を! と言われれば、喜んで我が胸に
恋の剣を突き立てるだろう。

だけど、これだけは言わないでおくれ。
それを聞くや否や、
ぼくは地獄の真っ赤な業火の中へと、
ごーごーと燃えさかる 恋獄の中へと堕ちてしまう。

”私の前から消えて!”


==解説==

久しぶりの 強烈な文字の羅列ですね。
ここには、キモとなるようなフレーズはないように感じます。
頭の中に浮かんでくる言葉を
ただただひたすらに 口にして 文字化しているように思えます。
ただ、受け手のあなたの思いにはお任せしますけれども。

ただひとつ、これだけは受け止めて下さい。
表記において、ひらがなと漢字を混ぜています。
これは意図してのことです、うっかりではありませんので。

ではあなたも、
「地獄の業火の中に、ごーごーと燃えさかる恋獄の中へと堕ちて」

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