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のんびり。
「デビルズ・ノット」
2019年08月15日
テーマ:テーマ無し
〔2013年/アメリカ〕1993年。アーカンソー州ウエストメンフィスで、3人の小学生が惨殺される。警察はすぐに、3人の10代の若者の取り調べを始める。3人は日ごろから、悪魔を崇拝し、ヘヴィメタルを好み、事件の犯人にはうってつけの人物像だ。しかし、私立探偵のロン(コリン・ファース)は、3人の犯人説に疑問を覚え、独自に調査を開始する。調べれば調べるほど感じる違和感は強まってゆく。実は同じ事を感じている人物がもう一人いた。被害者の少年の母親の1人・パム(リース・ウィザースプーン)だ。彼女は毎回裁判を傍聴するが、なんだかスッキリしない。息子を殺した犯人は憎いが、本当にあの3人がやったのか・・・。とても面白いのに、なぜこんなにも評価が低いの?と思いながら観ていて、きっとオチに納得がいかないのだろうと想像していたら、案の定。これは、実話だそうで、アメリカでは、「ウエスト・メンフィス3」と呼ばれる有名な事件なのだそうだ。不勉強な私はそれを知らなかったけれど、これから観る方がいるなら、先に少し知識を頭に入れてからの方がいいかもしれない。1993年といえば、ついこの間の事のようだけれど、こんな最近でも、警察の捜査があれほど杜撰なのかと、その事に驚く。警察は、最初から3人の若者が犯人という前提で捜査をしてしまい、世論がそれに乗っかるという構図。3人は不良だから、悪魔を崇拝しているから、変な音楽を聴いてるから、という理由だけで。しかも、事件が起こったと思われる時間の直後に、ある店から、「トイレに血まみれの黒人男性がいる」と通報があったにもかかわらず、警察はそれを重視せず、さらに、採取した血液サンプルを紛失するという信じられないミスをしている。しかしそれも、「どうせ犯人は若者たちなんだから、どうでもいいでしょ」みたいな空気になっちゃってるし。実話なのでネタばれしちゃうと、結局、若者3人は裁判で有罪となり、投獄される。アメリカでは、「最悪の冤罪事件」と言われているらしい。ラストのテロップに、ゾッとする。ある人物が真犯人であるかのような文字が流れ、その確たる理由も書かれてある。それが本当だとしたら、犯人は人を3人も殺しておきながら、他人に罪をなすりつけ、のうのうとこの世を生きていることになる。ただ、そのラストを鵜呑みにしてもいけないと思う。映画は、どちらかというと、若者たちが犯人でないという前提で作られていて、観る者には、上に書いたように、..
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