メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

日々是好日

少し道草 

2019年07月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 「知られざる北斎」神山典士著

 皆さんはノンフィクションライターとしていろいろな賞を受賞された神山典士著、幻冬舎(写真の本)をお読みになられましたか。著者は「ライオンの夢コンデ・コマ=前田光代伝」でデビュー、「ピアノはともだち 奇跡のピアニスト辻井伸行の秘密」など数々のノンフィクションを発表されています。また、最近では「北斎サミット委員会ジャパン」委員長を務められています。

 今から150年前(1870-1900年頃)にかけパリを中心とするヨーロッパでは「ジャポニズム」と呼ばれた日本文化への憧れが盛んでした。フランス語に堪能であった林忠正はパリ国際博覧の日本館で大活躍、浮世絵を中心とする日本美術を日本館で紹介、芸者まで日本館に呼び、大きな評価と関心を得ました。林はその後パリに在住、画商として日本の浮世絵(特に北斎)を中心に、未だ世に知られる前の印象派の巨匠たちに大量の浮世絵を安価で販売したと言われています。

 北斎の浮世絵が多くの印象派に影響を与えた立役者は林忠正であったことは日本では知られていません。林は自分が取り扱った絵には自分の印章を押し、それが本物の浮世絵であることの証明として信用されたとも言われています。今でもヨーロッパからアメリカに渡った浮世の中には林との印が見られるようです。

 小布施の北斎と高井鴻山らの富豪文化の関り、小布施北斎館と小布施の町づくり、北斎が活躍した地、墨田区での、すみだ北斎記念館の建築とファンドレージング協会会長の鵜尾氏の貢献等など、私の知らないことばかりでした。著者・神山氏自身のすみだ北斎記念館への関り等、ノンフィクションライターの丹念な取材と調査力に拍手を贈りたいと思います。

 私の友人であるKさん(義父が著名な美術評論家で、本人もこれまで何度か欧州の美術品の展覧会を日本で
企画し成功させてきた)、また、全くのアマチュアながら北斎を研究し、独自の北斎感を持つ義兄などにもこの本のこと、画商、林忠正の存在や役割等について電話で聞いてみましたが「知らない」とのことから、一読の価値ありと考え紹介しました。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ