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独りディナー
舞台
2019年04月02日
テーマ:ウィーン
朝、ベーゼンドルファーで予約した後、レオポルド美術館へ向かった。
レオポルドさんの所蔵していた作品が、彼の寄贈によってできた美術館である。
私が住んでいた頃には、まだ建造されていなかった。
20年位前のウィーン滞在中に、初めて訪れた私は、すっかりエゴン・シーレに魅せられた。
アウトローな人生を、駆け抜けるようにして走り去った、鬼才である。
作品よりもむしろ、その人生に惹かれた、とも言える。
入り口でチケットを買おうとすると、受付のおばさんが
「企画展は明日の土曜日から始まりますが、今日入館しますか?」と言う。
「明日以降に又来るなら、今チケットを買うこともできます」
幸い、私の出発日は日曜日だし、土曜日はウィーンフィルのマチネー以外に予定が無かったので、アドバイスに従った。
翌土曜日は、朝から雨が降っていたが、10時の開館前に再び美術館へ行った。
初日だけあって、雨の中で待っている人の数はどんどん増えていった。
扉が開くと、私はお陰で、チケット売り場を素通りして、真っ先にクロークでコートを預けることが出来た。
エゴン・シーレの作品も沢山並んでいたが、所謂「アール・ヌーボー」のウィーン版「ノイエ・クンスト」の芸術家達を解説したコーナーが、とても面白かった。
画家のクリムト、建築家のオットー・ワーグナー、作曲家のシェーンベルク、等が各々の分野を超えて、お互いに影響を与え合った様子が、図解されていたり・・。
何しろまだ、殆ど人が居ないので、ゆっくりと英語の説明文を読むのも(ホントか?)楽しかった。
作曲家として名高いシェーンベルクの、自画像は見たことがあったけれど、彼がこれ程多くの作品を残していたのも、私には発見だった。
眺めながら、ちょっとした思いつきの質問にも、まだ暇そうだった学芸員の人は、親切に説明してくれたし・・。
美術館は、人の居ない場所でゆっくり見るのが、楽しいに決まっている。
ホテルに戻って、軽くお昼寝をした。
あれから又、デメルへ行ってテイクアウトしてきた、ケーキを食べて・・。
ウィーンフィルの定期演奏会は、プログラムも演奏する人達も、前日と全く同じだけれど、主催が違う。
今日のは、手に入れるのが困難と言われる、ウィーンフィル主催のコンサートである。
まず、客層が全く違う。
自撮りをする様な、観光客は見当たらない。
会員権を決して手放さない、と言われる会員の人達は、殆どが高齢者で、杖を付いている人も珍しくは無い。
只その老人達が、場慣れした様子でドレスアップしている情景は、圧巻であった。
まるでそれは、コンサート会場と、ウィーンフィルと、会員達が、長い間お互いに築き上げてきた、彼らの世界、を見せて貰った様な気がした。
異邦人にとっては、それら全体が舞台なのだ、という気さえしたのだった。
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